◇鳥類
富士山や、愛鷹山には、さまざまな植物があります。そのために、多くの種類のこん虫類が育っています。
植物と豊富なこん虫類がいることは、野鳥にとっても、かっこうの“エサと住みか”を持っていることにもなるわけです。
この地域で見かける野鳥は、四季を通してすみついている鳥と、毎年、春になると南から、タマゴを産み、ひなを育てるために帰ってくる鳥や、秋から冬にかけて北国からの渡り鳥などで、ざっと180種余りです。
ほとんどの野鳥は、富士山や愛鷹山中の豊かな自然を住みかとしています。しかも、富士山は、独立した高い山で、ゆるやかな裾野が、海岸近くまで続いていますので、野鳥の住みかも、種類も、標高によって変わることがわかります。
これを垂直的に見ますと図のようになります。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 富士山の鳥類の垂直分布図
◇こん虫類
こん虫類は、植物のようすや、土壌や水質などによって、生活しているところがちがいます。
昭和48年から49年にかけて行なわれた富士・愛鷹山ろく学術調査の例を見ますと、チョウ類は、クヌギ、コナラなどの二次林、ススキなどの草原では見られますが、スギ、ヒノキの植林地では見ることができません。またカブト虫などのこん虫類は、大部分がクヌギ、コナラの二次林に見られ、ススキの草原や、スギ、ヒノキの林では、ごくわずかしか見つかっていません。
◇その他
○ハコネサンショウウオ
愛鷹山の須津川、赤渕川の上流の渓流のなかにいます。普通見られるのは5センチぐらいのこどもです。おとなになると20センチぐらいの体長になり水のない、谷の奥深いところへ住みかを変えていきます。
- 図表あり -
( 図表説明 ) ホオジロ
( 図表説明 ) ヒガラ
( 図表説明 ) ウソ
( 図表説明 ) ビンズイ