【広報ふじ昭和54年】児童福祉週間 5月5日〜5月11日
本当の幸福ってなあに…
今生は国際児童年
“わが子への愛を世界のどこの子にも”をテーマに、ことしは「国際児童年として世界各国で多彩な行事がくりひろげられます。
5月5日から11日までは、児童週間です。あらためて子どもの本当の幸福って何なのか、まず身近なお子さんのことからじっくりと考えてみませんか。
お母さんあなたはどのタイプ =こども基本調査報告書から=
お母さんあなたはどのタイプ =こども基本調査報告書から=
昨年の9月に第1回東京都子ども基本調査が行われ、この結果報告書がこのほどまとまりました。
このなかには「母親の4つのタイプ」があります。参考までに紹介してみましょう。
■A型「見守る母親」
このタイプの母親は、子どもを突き放しています。子どものことは、子ども自身に任せ、こまごま指図したり、世間で望まれているようにしつけたりしない。だから遅刻しそうでもだまってみているし、部屋に閉じこもってしまっても、様子をみています。
また、テストの点が悪くても仕方がないと思うし、友人の親のよからぬ噂に気をとめたりしません。
■B型「したがう母親」
このタイプの母親は、子ども中心に行動しています。接し方も過保護的です。子どもに振り回され、時には、なりふりかまわず子どもにベッタリの母親です。宿題の図画は手伝わずにいられないし、子どもが先生の誤解で叱られると、いっしょになって怒る。赤信号で渡りはじめた子どものあとを追っかけてゆく。成績がちょっと上がればごほうびをやる。ノート代といえばすぐお金をだす。いわば子どもの家来です。
■C型「かまう母親」
このタイプの母親は、子どもに密着しているようで、そうそう子どものいいなりにはなりません。母親としての立場があり、また望ましいと思っているし、現実的な世間も気にしています。友だちの親によからぬ噂がたてば、子どもにはそこへ行かないようにいうし、悪い成績をとってくれば、いちいち問いただす。わが子に好きな友達がいると聞けば気にします。母親としてのあり方や世間体に神経質になってあれこれかまってゆきます。
部屋に閉じこもってしまった子どもに、何があったのか、聞きに行かずにいられない性分です。今日の教育ママの代表といってよいでしょう。
■D型「しつける母親」
このタイプの母親は、彼女自身ある種の確固とした規範を抱いています。その規範に従ってしつけることが母親の望ましい役割だと考えています。だから子どもとは一線を画しその上で接してゆく。赤信号で渡りはじめた子は呼び返す。宿題の図画は、自分でやりなさいといい、机の上は自分で片付けなさいという。ほうびがほしくて勉強するなんてもってのほかですと、いいきかせ、勉強よりも子どもの素行を重くみるきびしい母親です。
□どのタイプがふさわしいか
そこで、子どもたちに質問してみました。「お母さんのような人と結婚したいか」……と聞くと、A型の母親の子は、お母さんのような人と結婚したいという。B型の母親の子どもは、「お母さんのようになりたくない」といい、C型の母親の子どもは「勉強、勉強と、いってうるさいナー」といいながら、母親に相談し、母親を信頼しています。最後にD型の母親の子どもは、しつけがよく行きとどいていて、自分のことは自分で始末し、親にもよく相談しています。
以上4つの母親のタイプをまとめてみましたが、どのタイプが子どもの個性をひき出すのにふさわしいでしょうか……。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 母親の4つのタイプ
●子どもたちに生活の知恵を
鈴木国江 中島
- 写真あり -
いまの子供たちは、ナイフが使えない、米はお米屋さんが作り、また水道やガスは元栓をひねるといつでも使えるものと思っているようです。
昔は、薪を拾い、貰い水をしたりして、体を使い、物を大事にしました。せめて、いまの子供たちが、この生活の知恵を身につけてほしいと願う一人です。
●親子のふれあいを
大村初代 助六
- 写真あり -
最近、子どもの自殺や非行などが話題になっています。豊かな生活からくるヒズミや共働きなどから生ずる、親子の対話不足が原因とされています。私たち民生委員婦人部は、赤子の時から親子の絆を強める一環として、母乳で育てる運動を進めています。しっかり肌で育てる親子の情愛こそ人間育成のもとです。
ぼくの夢 わたしの夢
●田上裕史 田子浦小学校6年
- 写真あり -
ぼくの夢は、政治家になる事です。なぜ、政治家になろうと思ったかは 毎年住宅や車が増え、子供に一番大切な遊び場がどんどん失われているからです。いま子供達が自由に遊べる場所は余りありません。これではいけないと思います。子供は外で元気に遊びまわる事がとても大事です。だから政治家になり子供の遊びやすい環境を作っていきたいと思います。
●藤田美保 吉原小学校6年
- 写真あり -
私は、昨年、初めて外国へ行って来ました。しかし、大変残念でならなかった事がありました。それは言葉の問題です。
世界中の子ども達と話をする機会がありながら何も話す事が出来なかった。つまり通じなかったのです。各国の人達とペラペラ話が出来ていたら、もっと楽しい旅行だったでしょう。大人になったら世界中を旅行して、各国の人たちと話せるようになりたいです。
児童福祉週間記念行事
市では、国際児童年と児童福祉週間にあたって次の行事を行います。
◇児童問題相談室の開設
とき 5月9日(水曜日) 10日(木曜日)
9時30〜15時
ところ 市役所2階福祉事務所
◇児童問題講演会
とき 5月19日(土曜日)14時〜16時
ところ 吉原市民会館大ホール
講師 御前崎町立幼稚園長
川島宗次先生
このほか、幼児問題懇話会、在宅心身障害者屋外レクリェーション、少年団体交歓会、子ども会単位ごとによる、奉仕活動や、球技大会、親子レクリェーション大会が予定されています。
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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