“それぞれの持場で生かせ火の用心”の統一標語で、ことしも2月28日から3月13日まで昭和54年春の火災予防運動が全国いっせいにはじまります。
この春の火災予防運動の重点目標は、幼児・老人・身体不自由者等を中心とした焼死防止対策の徹底と異状乾燥時及び強風時の火災発生防止対策の推進およびデパート・ホテル雑居ビル等の自主防火管理体制の確立、さらに地震災害に対する防火対策の確立をはかることになっています。
このため市消防署、消防団は合同で第1日目の2月28日午前6時からそれぞれの地域性の特色を生かして多発火災に対する消防演習を実施するほか、住宅の防火診断、起震車による地震体験の試乗や、自衛消防隊のポンプ操法競技会、移動タンク貯蔵所およびタンカーの立入検査、山林火災防止の看板設置など、盛り沢山の行事を盛り込んで市民に「火の用心」をPRします。
■1年間に約3億4,000万円が灰に53年の火災統計まとまる
昭和53年の富士市の火災統計が、このほどまとまりました。
市消防本部の調べによればこの1年間に発生した火災件数は、建物火災62件、林野火災4件、車両火災10件、その他の火災49件のあわせて125件となっており、昨年にくらべ41件多く発生しています。
また、損害額は、この1年間で約3億3,800万円が灰になっています。
これを1日当りに計算してみますと、出火件数が0.34件で損害額は92万8千円にものぼっています。
■出火のトップは「タバコ」の不始末
出火の原因は、相も変らず「タバコの不始末」がトップで19件と多く、ついで「子どもの火遊び(たき火)」が17件とつづき、「放火」16件という順序になっています。
- 図表あり -
■53年の救急活動 年間2,224回も出動
“ピーポー、ピーポー”を鳴らして毎日何回となく市内を走り回り、救急病院に患者を運んでいる「救急車」は、この1年間にどのくらい出動しているのか、このほど昭和53年の救急活動状況がまとまりました。
それによりますと、去年1月から12月までの1年間に2,224回出動し、2,051人の急病人などを市内の救急病院に搬送しました。