【広報ふじ昭和54年】4月納入分から水道料金を改定します
引上げ率は43.08パーセント
水道料金は、昭和49年7月料金体系(用途別を口径別に)の改正とあわせて料金改定を行いましたが、当時予測された昭和51年度までの3か年の経営状態は、おおむね安定した経営がなされてきました。その後の年次の流れによる諸物価の高騰、人件費の増加などによって、昭和52年度は経営収支の赤字が6,722万円に達し、さらに昭和53年度は、1億7,300余万円の赤字が予想される事態になっています。
このため、水道事業経営審議会(山田由太郎会長)に料金改定について諮問し、その答申をもとに4月1日から料金改定することになりました。改定率は平均43.08パーセントです。
■改定料金の適用と計算の方法
1.昭和54年1月下旬から3月下旬までの2か月間(2月分、3月分という。)に使用した水量の料金を計算して4月に納めていただくA地域と
2.2月下旬から4月下旬までの2か月間(3月分、4月分という。)に使用した水量の料金を計算して5月に納めていただくB地域があります。
そこで両地区間の公平をはかるため1の地域の2月分については現行料金で計算し、3月分については、新料金で計算したものを合計してご通知いたします。2の地域の方の水道料金は2か月分とも新料金で計算いたします。
計算の方法は下表のとおりです。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 計算の方法
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士市の上水道は、富士、吉原、大渕など、10水系に分かれ、各々配水池及び水源を持っているため、施設が広く市内に点在しています。それらを、1か所で集中管理するのに集中遠方監視システム(写真)を採用しています。これによりますと、いながらにして市内の水道施設の運転状況が全部わかります。
いまの水道料金では56年度までに11億3,890万円の資金不足
■第5次拡張事業は54年度から5か年計画で
現在、市の上水道を利用している人口は、17万6,000人(全市人口20万6,500人)1日平均配水量は8万5,567立方メートルに達しています。
しかし、本市の水需要は、給水人口の増加と生活水準の高度化により年々増加の一途をたどっており、これに対処するため昭和46年度に着手した第4次拡張事業は、昭和53年度中に完成の予定になっています。
この事業の完成により、計画目標は達成されたものの、今後の需要に応えられるサービスの継続と安定した給水機能を確保するため、さらに諸施設の充実が必要とされます。
このため、第5次拡張事業を昭和54年度から5か年で実施する計画をたて、料金算定期間3か年の資金計画などを検討したところ11億3,890万円の資金不足が見込まれます。こうした事情から、みなさんに安定した給水ができるよう止むを得ず料金を改定することになりました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 第5次拡張計画基本事項
( 図表説明 ) *料金算定期間中の投資予定額(事業費)12億600万円
■一般家庭料金の引上げは低率に
料金の改定は、水道事業経営議会の答申を尊重し、特に市民生活にもっとも影響のある口径13ミリから25ミリの小口径のものは、基本水量制(10立方メートル)をおき、生活用水等に対する配慮から4段階区分の多量消費逓増制を採用し、生活用水範囲と考えられる11立方メートルから20立方メートルまでの従量料金はできるだけ引上げ率をおさえました。
新料金は左の表のとおりです。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 改定料金表
添付ファイル
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