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【広報ふじ昭和53年】ふじ・あしたかの自然への招待 7

気象(No.1)

 富士市は、三方を山々に囲まれ一方が海、という地形をしていますので、天気や気温をはじめ、気象に他の地域と異なる現象が見られます。
 “夏すずしく冬あたたかい”海洋性の気候であることがあげられます。また、この地域の年平均気温は15度くらいで、最も暑い8月でも平均26度、寒い2月でも6度と、住みやすい土地といえます。しかし、勢子辻のような標高の高い所では最低気温が氷点下5度以下になることが何日もあり、同じ富士市内でも大きな差があります。

■気候
 富士市の地域では、平野部の気温は、年間を通じて県内でも高いほうです。しかし富士市は、標高3,000メートル以上の高い所から、海抜0メートル地帯までなだらかに続く、日本でもめずらしい地形をしていますので、気温もその影響でたいへんに差があります。気温は普通、標高が100メートル高くなるごとに、0.6度ぐらいさがるといわれています。
 臨海地城では、昼は海から陸へ向かって海風が吹き夜は陸から海へ向かって陸風が吹きます。海風、陸風の変わるときを朝なぎ、夕なぎと呼び、特に夏の夕なぎのときはむし暑く感じられます。しかし、西風の吹く季節風の強い時期には海陸風はみられません。
 この地域の気候をがい観して見ますと……。
春から夏へ
 春になり、夏になるにつれ、曇りや雨の日がふえ、6月の梅雨期では、ひと月の半分くらいが曇りで、降雨の日数もひと月の半分ぐらいとなります。
 このころ、駿河湾からしめり気を含んだ南風が多く吹くようになります。この影響で間門、今宮、穴原あたりから北の方では、霧がよく発生します。少年自然の家や勢子辻のように、標高が600メートルから700メートル付近では、霧のため視界が数メートルになることもしばしばあります。

夏から秋へ
 8月から晴れの日がふえ、入道雲がよく発生し、ときには雷雨注意報が出されます。夏から秋といえば台風シーズンですが、昭和49年7月7日の七夕豪雨のような大雨が一部の地域で集中して降ることもある反面晴れ間も多くなり、なかなか姿を見せなかった富士山も、雲間に見えるようになります。

秋から冬へ
 台風シーズンと秋の長雨もあがり、10月に入るとよく晴れた日が続きます。下旬になると北西の方向からかわいた冷たい風が吹き始め、気温は急にさがり山間部では霜が降ったりします。須津川渓谷や丸火自然公園の紅葉もいっそうあざやかさをまし、富士山もそろそろ雪のベールにつつまれるようになります。

冬から春へ
 12月から1月にかけては、冷たい西風や“富士おろし”と呼ばれる風が北の方から吹き、カラカラの天気が続きます。2月にはいると曇りの日も多くなり、ときどき雨も降るようになります。このころ南から強い風が吹くこともあり、丘陵地などの畑の多い地域では土ぼこりがまきあげられ、川の色が茶色に変わることさえあります。そしてこの南風が吹きあれたあと、一雨ごとに春が訪れてきます。
不快指数とは?
 不快指数という言葉が日本で最初に使われたのは昭和34年です。ある新聞に、次のような記事がのりました。「ニューヨーク気象台では、天気予報に不快指数の一項目を加えて発表することになった。この不快指数とは温度と湿度の影響によって人体が感ずる不快感を数字であらわしたもの…」。その後日本でも、ニュースなどで「本日の不快指数は…などとつかわれるようになりました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 予想天気図
( 図表説明 ) 気象の符号
( 図表説明 ) 不快指数の計算
(次回は「雨」と「台風」を掲載します。)
添付ファイル
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