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【広報ふじ昭和53年】新総合計画への市民参加 アンケート調査結果がまとまりました

回収率は96.9パーセントの好成績

 富士市総合計画へのアンケート調査がこのほどまとまりました。この調査は総合計画の草案が具体化されていく中で、真に市民のための“まち”づくりをすることを願い、計画への市民参加として28の設問についてアンケート調査を実施しました。そしてここに出された多くの意見は新総合計画策定のための貴重な資料として活用することになっています。
 調査の対象は、市内有識者321人から確度の高い結果を得るため「デルファイ」手法(前後2回)により調査し、回収も市職員が行ったため、回収率は実に96.9パーセントと高く、321人中、311通の回答を寄せていただきました。おもなものは次のとおりです。

〔問〕
 新総合計画は市とすべての市民とが一体となって、住みよい豊かなまちをつくりあげていくための道しるべとしてつくられたものです。あなたはこの総合計画について感心をお持ちでしょうか
96%の市民が関心をもつ =市の新総合計画=
〔答〕
 これに対し、実に65パーセント(202人)が「非常に関心がある」と答え、31.5パーセント(98人)が「普通程度の関心がある」と答え、総体的には96パーセント以上の人が新総合計画に強い関心をもっていることがわかりました。

〔問〕
 現在の富士市についてあなたは今どのように感じておりますか。
比較的生活が安定しています。
〔答〕
 この問いには、24.8パーセント(77人)が「就労の機会に恵まれ、比較的生活が安定している」と答えており、次に22.5パーセント(70人)が「他都市にくらべ文化水準が低い」と答え、更に19.6パーセント(61人)が「公害等が発生し生活環境が悪い」ときびしい意見が出されています。
〔問〕
 あなたはこれからの富士市がどのような都市になることを望んでいますか。
早く『生活環境施設の完備』を
〔答〕
 この問いに対しては、28.9パーセント(180人)が「恵まれた自然や生活環境施設のととのった都市」と答えつぎに23.5パーセント(146人)が「創造性豊かな人づくりと香り高い文化を育てることができる都市」と答えています。また「だれもが希望をもって働くことのできる都市」と答えた人は全体の131人(21.1パーセント)ありました。

〔問〕
 市民の健康を守るために医療体制の整備は重要課題の一つでありますが、今後重点的整備が必要と思われるものは次のどれですか。
『市立中央病院』の機能充実へ36.5パーセントが強く望んでいます
〔答〕
 この医療体制の整備については、36.5パーセント(227人)が「市立中央病院の機能の充実」を望み、つぎに26.5パーセント(165人)が「救急医療体制の充実強化」と、15パーセント(93人)が「医師、看護婦等の確保」と答えています。

〔問〕
 都市を災害に強い体質につくりかえるためには、火災、風水害、地震等の防災対策が一体的にすすめられなければならないと思いますが、次の対策の中から、当面重要と思われるものを選んでください。
風水害対策がトップで65%パーセント
〔答〕
 火災対策と風水害対策および地震対策の3つにわけて、それぞれ上位5位について再度調査を行った集計結果です。まず火災対策のトップは、50.8パーセント(154人)が「火災を未然に防止するための予防査察の強化」と答えており、風水害対策では、65.3パーセント(198人)が「中小河川の総合的な改修、整備」と答え、また、地震対策では、34.3パーセント(104人)が「情報の収集、伝達機能の強化」を希望しています。
〔問〕
 都市は、快適で住みよい生活の場でなければなりませんが、都市の快適性を確保するうえで、生活環境施設の整備は、市民にとって常に重要な課題であると考えられます。次の生活環境施設の中で今後とくに力を入れなければならないものは、どれだと考えますか。
約60%が『下水道』の整備を
〔答〕
 なんといっても「下水道の整備」がトップで59.4パーセント(180人)と答え、もっとも強い意見を出しています。ついで「道路」が11.9パーセント(36人)、「公園緑地」と答えた人が10.2パーセントの順になっています。

〔問〕
 生活環境施設のうちで、ゴミやし尿処理施設、下水処理場等の建設にあたって、地域住民の理解を得るためにどのような対応が必要だと思いますか、最も重要だと思われるものを選んで下さい。
〔答〕
 「公害対策や地域への見かえりを十分考える」と答えた人が全体の33.4パーセント(104人)ともっとも多く、次に「地域住民だけでなく全市民的立場から市民討議の機会をつくる」と答えた人が28パーセント(87人)ありました。

〔問〕
 水需要の大半を地下水に依存している富士市にとって、地下水保全の成否は、今後の都市発展にとって大きな制約条件にもなりかねないと思います。地下水の塩水化や水位低下等障害を防止し、地下水としての有効利用とその保全をはかるため必要と思われる対策を、次の中から選んで下さい。
〔答〕
 298人が回答をよせ、「工業用水道を整備し、地下水から工業用水道へ水源転換の促進」と答えた人が約半数の50.2パーセント(152人)を占め、次に「地下水の塩水化や水位障害を防止するため地下水採取の規制強化」というのが22.8パーセント(69人)ありました。
〔問〕
 教育の充実は、市民にとって常に重要な課題の一つと考えられ増す。学校教育分野の施策として今後とくに望みたいことは、どのようなことと思いますか。
短大・大学誘致が半以上を占める
〔答〕
 この問いでは、「短大・大学等の高次教育機能の誘致」というのが圧倒的に強く、全体の51.8パーセント(157人)を占めており、ついで「研修活動、研修内容の充実等による教職員の資質向上」が15.5パーセントもありました。

〔問〕
 減速経済下にあって新たな対応が迫られている中小商工業の発展をはかるうえで、今後、重要となるものは何だと思いますか。
共同化・集団化の促進へ
〔答〕
 一番多く意見があったのは「共同化、協業化及び集団化の促進」で33パーセント(100人)が答えており、つづいて「中小企業者の経営意欲の増大」と答えた人が27.4パーセント(83人)、「流通機構の改善」が26.1パーセント(79人)などとなっています。
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