【広報ふじ昭和53年】宮城県沖地震の教訓を生かして
自主防災訓練を重点に実施
救急、避難訓練など5万人の市民が参加
いつ起るか、わからない“東海地震”は、わたしたち市民にとってはたいへん不気味なものです。
火災は、予防に心がければ発生を防ぐことができますが、地震は、そうはいきません。いったん地震が起れば2次災害、3次災害を連鎖的に誘い尊い人命や財産をひとたまりもなく踏みにじってしまいます。
そこで市では、この東海地震に備えて9月3日の日曜日、約5万人の市民が参加して防災訓練を行ないました。
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( 写真説明 ) 三角布で応急処置する地域の救護班
( 写真説明 ) 消火器の扱い方を実地に訓練する主婦たち
( 写真説明 ) 防災ずきんをかぶり避難する地域の人たち
訓練想定はマグニチュード8の激震
訓練想定は、同日午前7時ごろ東海地方で駿河湾を震源地とするマグニチュード8程度の地震が発生、市内の各地域の一部で家屋が倒かい、赤渕川、須津川などの橋も落ち、相当の被害が出た模様。とくに元吉原田子浦地区では、津波の心配もありますので直ちに避難してください…と地震津波情報第1号が全市に放送されました。
こんどの防災訓練は、昨年9月に行われた陸・海・空あげての大がかりの総合防災訓練にくらべ小規模だったが、とくに今回は、町内会で組織されている自主防災を重点に避難や救急訓練などを行い、東海地震に備えました。
一方、市および消防本部、警察署、消防団、水防団その他公共機関など約2,000人が参加、市庁舎東側に「指揮本部」を設置し、海岸地域の津波警戒パトロール、被害状況報告などを受けるほか、高層ビル火災消火およびレインジャー隊による救出活動など本番さながらの訓練がくりひろげられました。
なお、この防災訓練は約1時間ほどで終りましたが、市災害対策本部長の渡辺市長は、講評で「訓練は大成功でした、今後は自主防災の強化を図っていきたい」と語りました。
“地震の知識”を身につけておこう
わたしたち市民は、いま一度“東海地震”に対する知識を身につけて2次、3次の災害を引き起さないよう、ふだんから心がけて被害を最小限にくい止めるためにも万全の備えをしておきましょう。
土地の隆起と沈下
大地震が起ると、広い範囲で土地が隆起したり、沈下したりすることがあります。
断層
震源が浅い地震のときは、地殻がある面で破かいされ、その面の両側の地盤とくい違いが生ずるときがあります。
地割れ
地震の震動で軟弱地盤の道路などに地割れが発生します。
山津波、ガケくずれ、津波、浸水にも注意
地震の大ゆれがおさまったからといって安心できません。山ぎわ、ガケ近く、入江の海ぎわ、造成地などに住んでいる人は、すぐに安全地帯に一応、避難して様子をみましょう。
余震を警戒して沈着な行動を
本震と余震の間は、わずかだといわれています。本震で大ゆれに襲われ、さいわい家屋は傾いただけで、すんだと安心してしまってはいけません。そのあとの小さなゆれ(余震)で、かろうじて倒れたり、くずれたりしなかったものが、倒れる危険があります。おちついて行動をしてください。
避難は徒歩で
自家用車があるからといって、車で避難するのは考えものです。第一、他の人に迷惑をかけ、混乱のもとになります。
持ち出し物は、あれ、これとこだわらずに、かねて用意してある非常用の持ち物だけにしましょう。
“ガスの安全チェック 6つのポイント”
ガスを正しく安全に使うため次の6つのことを、お互いに守り、常に火災予防に心掛けましょう。
1.火がついたことを、必ず目で確かめましょう。
2.いつも、青い炎で使いましょう。
3.給排気の設備を、いたしましょう。
4.ガスを使ったあとは、元せん、器具せんを完全に閉めましょう。
5.ガス器具はときどき掃除をして、ガスもれをしらべましょう。
6.ゴム管はときどき点検し、早目にとりかえましょう。
- 図表あり -
( 図表説明 ) ぐらっときたらあなたはどうします
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