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【広報ふじ昭和53年】台風災害を防ごう

9月1日は「防災の日」です

9月1日は、関東大地震の起った日
210日は、台風の来襲予定日などから、この日を「防災の日」ときめられています。
この招かざる客……台風シーズンがやってきました。なかでも9月の初めが気象条件で台風のラッシュです。
毎年、大きい被害がでています。
この機会に、台風災害から身を守るために「進路予想図」の見方や、「台風の風の強さ」などについて、もう一度勉強してみましょう。


■台風の右側と左側では 風の強さが違います

 水は高い所から低い所に流れるように、風も気圧の高い所から低い方向に吹きます。台風の中心付近の気圧が異常に低くなっている所へ、周りの空気が猛烈な勢いで吹きこんでいきます。これが地球の自転の関係で北半球では左巻きのウズになります。つまり台風は、「左巻きの巨大な空気のウズ」となって進んでいるのです。

■右側では「追い風」左側では「逆風」

 ところで台風の風の強さは、進行方向に対して右側、つまり、台風の中心が自分の地域の北側や西側を通るとき……の方が左側より強いのです。これは、ウズ巻きの風の方向と台風を押し流す一般の風の方向が右側では「追い風」に、左側では“逆風”になるためです。
■台風の上陸日は奇妙に17日と26日が多い

 台風に限っていえば、大きい被害をもたらした台風の上陸日は、奇妙に17日と26日前後が多いということです。気象年鑑によりますと、「特異日」というのがあります。これはある気象現象が大きな確率であらわれる特定の日だということです。年間に29もあります。
 これまで本土を襲った主な台風を拾ってみますと、枕崎台風(昭和20年)、第2室戸台風(昭和39年)がともに17日。洞爺丸台風(昭和29年)狩野川台風(昭和33年)、伊勢湾台風(昭和34年)が、ともに26日ということです。ここ10年のうちで、昭和42年、43年、46年、47年のどちらかの「特異日」に台風がやってきています。

■右半円は“危険半円”

 昔から船乗りは、台風の進行方向の右半円を“危険半円”、左側を“可航半円”といって海上では常に左側に入ろうとしたのもこのためです。
 さて、右側と左側の風の強さの違いは、どのくらいかといいますと、最大風速20メートルと30メートルでは、20メートルの場合は、大人なら体を丸めて姿勢を低くすればなんとか進めます。これが風速30メートルになりますと、歩けないどころか立ってもおれず、戸外にいるのは危険で雨戸がはずれたり、ときには家屋が倒れるほどの強さです。
 右側と左側では、最大平均風速で13メートルから1メートルの差が過去に記録されており、台風の進行方向に注意しながらそれ相応の準備が必要です。
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