市内の田子浦地区をはじめ市内全域にわたって田んぼや小川にムクドリ性住血吸虫が多量に発生、農家の人たちが被害を受けています。
市農政課では、素足で田んぼに入らないよう注意を呼びかけています。このムクドリ性住血吸虫は、田んぼや小川のヨドミに生息していて人間の毛穴からヒフに入り、水ブクレとかカユミが1週間から10日ぐらいつづきます。この住血吸虫は肉眼では見えない小さなもので、ヒフに入ってから2〜3日で死ぬが人体には影響がありません。同住血吸虫は、ムクドリ、スズメ、カラスなどに幼虫がつき、これらの鳥が田んぼや小川に水を飲むときに落ちて水の中に入り大きさ約1〜2センチメートルぐらいのヒメモノアラ貝に中間寄主して成長、水温が20度ぐらいになると貝から離れて水中を遊泳、田んぼで作業している人たちのヒフに侵入します。
発生の原因は、最近、強い農薬が使われなくなったため、ここ数年、異常発生したものと見られています。
対策としては差しあたりサンサイド粒剤又は同粉剤を反当り3〜4キログラム散布すれば死滅します。
なお田んぼに入るときは手袋、足袋、靴下などをはくよう指導しています。
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( 写真説明 ) 住血吸虫が中間寄主するヒメモノアラ貝