【広報ふじ昭和53年】“ミドリの敵”
「アメリカシロヒトリ」を退治しよう
「アメリカシロヒトリ」は、緑を大切にするわたしたちにとってはおそるべき大敵です。早目に発見して徹底的に駆除し、わたしたちの住むこのまちを美しい緑でかざりましょう。
◇アメリカシロヒトリとは
このアメリカシロヒトリは、5月下旬から9月中旬までの間に、だらだらと区切りなく発生します。
5月になると越冬したサナギが成虫(ガ)になって産卵します。タマゴは7日間ぐらいで幼虫(毛虫)にかえって葉を食いあらし、再びサナギになります。このくり返しが年2回行なわれ、特に6月から9月中旬に被害が多く出ています。アメリカシロヒトリは、さわってもかぶれませんが、前の年に発生した場所にはかならず発生しますので見つけしだい駆除してください。
◇早期発見、早目に防除
アメリカシロヒトリは、葉を食べるのに特徴があります。毎年5月ころになるとタマゴからかえった幼虫は、成長すると体長が3センチメートル位になり小さいときは淡い黄色をしていますが、だんだん白っぽい色になり頭と胴部は黒くなります。この幼虫は、葉を食べて葉脈を残すので葉をみると白くスカシ状になっています。また幼虫がお互いに系をはいて巣を張りめぐらしたようになりますので、見つけるのはらくです。
◇市内の主な被害植物
▲果樹
カキ、アンズ、梨、スモモ、リンゴ、イチジク、ブドウ、モモ、クルミなど。
▲樹木
プラタナス、ヤナギ、エノキ、キリ、アオキ、サクラ、モチノ木、ムクノ木、モミジ、カエデ、ケヤキ、サルスベリ、シラカバ、ポプラ、藤など。
▲その他
農作物、草花、雑草など
◇防除は薬剤散布か枝切りと焼くのが一番
▲枝切り、焼却
枝葉ごと巣の部分を切取り焼いてください。また高い所は竹ザオの先に油布を巻きつけて巣の部分を焼きます。
▲薬剤散布
DDVP乳剤(70パーセント)とデイプレックス乳剤を1,000倍にうすめて幼虫に直接かけてください。薬は散布すると天敵を殺したり、人畜への害も考えられますので、購入する際は指導を受け十分に注意してください。
▲予防
8月に幹へワラやムシロなどを巻きつけて10月にとって焼却し、サナギを退治しましょう。
- 写真あり -
( 写真説明 ) アメシロを焼く地域の人たち
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp