昭和52年12月31日現在で実施した「工業統計調査」の静岡県の概要が6月に発表され、市のあらましについても、このほどまとまりましたので、この結果をお知らせします。
事実所数の第1位はパルプ、紙、紙加工品
まず産業別事業所数は1,307事業所で、県下沼津市に次いで第5位でありますが、51年より21事業所(1.6パーセント)減っています。これを産業別にみますと、第1位がパルプ、紙、紙加工品で338事業所(構成比25.9パーセント)第2位が一般機械器具で223事業所(同17.1パーセント)第3位が金属製品で137事業所(同10.5パーセント)以下食料品127事業所(同9.7パーセント)輸送用機械器具82事業所(同6.3パーセント)の順となっています。
従業者数は4万5,443人
つぎに従業者数では、4万5,443人で県下浜松市についで第2位でありますが、前年より494人減っています。これを産業別にみますと、パルプ、紙、紙加工品1万6,509人(構成比36.3パーセント)次が輸送用機械器具9,390人(同20.7パーセント)化学工業4,514人(同9.9パーセント)電気機械器具4,328人(同9.5パーセント)一般機械器具3,407人(同7.5パーセント)の順となっています。
また、製造品出荷額等では、富士市は8,886億6,277万円で前年より7.9パーセントの増加となっています。これを県下都市の順位別にみてみると、第1位は、富士市(構成比13.2パーセント)第2位浜松市(同13.1パーセント)第3位清水市(同10.7パーセント)第4位静岡市(同8.0パーセント)第5位沼津市(同6.2パーセント)の順となっております。富士市は第2位の浜松市に徐々に追い上げられてきましたので、53年はトップの座に赤信号がついたというとこであります。
このうち地場産業のパルプ紙、紙加工品について約3,664億円の実績を収めましたので前年対比約296億円の増となり、8.8パーセントの増加率を示しており、構成比においても41.2パーセントを占め前年40.9パーセントとほぼ同様な産業別構成割合を示し、市の地場産業として特徴づけております。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 製造品出火額等及び同構成比(県全数)
( 図表説明 ) 富士市の産業別事業所数
( 図表説明 ) 富士市の産業別製造品出荷額等