東名高速道路、富士インターチェンジのある伝法、東平遺跡は、昭和41年に本インターチェジ建設にともない発掘調査をおこない、奈良時代から平安時代の住居址を120軒ほど発見しました。しかし発見された住居址群はこの付近に散在していた集落のほんの一部で、この周辺には数多くの集落が存在していたようです。また、本遺跡近くにはこの地方を治めていた豪族の墓といわれる伊勢塚古墳も中村町玄龍寺境内にありさらに「法照寺」と呼ばれた古寺もこの付近にあったということが平安時代の古文書に記録されており、特にこのあたりが栄えていた様子がうかがわれます。
こんど本遺跡に西富士道路が建設されることになり、この敷地内を富士市教育委員会で発掘調査をすることになりました。
これらの発掘調査の場所は土器片の散布状態などから見て、前回の調査のときより多くの成果があるではないかと思われます。
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( 写真説明 ) 昭和51年、東平遺跡発掘調査の住居址