【広報ふじ昭和53年】表紙 夏場に多く発生 光化学オキシダントの予防対策
これから夏場に多く発生する光化学オキシダントは、全国各地で話題をまいています。
このオキシダントは、人間の目やのどを刺激し農作物などにも大きな被害を与えています。
市公害課では、この光化学オキシダントの発生期をむかえ、注意報、警報などの緊急発令や被害発生に備えて万全の対策をはかっています。
市民のみなさん、次のことをよくまもり、予防に心がけましょう。
注意報がでたら屋外での運動や作業はやめましょう
緊急時の予報、注意報、警報、重大緊急警報等の発令は県から市公害課に指令がとどきます。市ではこの指令によって広報無線放送を通じて市民のみなさんにお知らせし、注意を呼びかけます。そして、それぞれ関係機関で予防措置をとっていただきます。
一般的な予防
▲目やのどに刺激を感じたときは、洗眼、うがい等を励行してください。
▲学校、幼稚園、保育園等では、状況に応じ、屋外での運動は中止させてください。
▲一般市民も、なるべく屋外での活動はひかえてください。
▲動物や農作物等に異常を認めた場合は市農政課、林政課及びみどりの課に連絡してください。
▲自家用車等の運転は、自しゅくし公共交通機関(汽車、電車、バス等)を利用してください。
被害が発生した場合
▲人の健康にかかる被害届があったときは、市保健衛生課及び富士保健所は、被害者に保健指導を行ない被害の症状によっては消防署への連絡をとりながら医療機関の診療を実施します。
▲被害が発生した場合は、それぞれの担当課で被害状況をまとめ市公害課へ報告することになっています。
予報
発令基準が1時間あたり0.10PPm以上の大気汚染の状態になった場合で、市では警戒体制をとるとともに学校等へ周知し屋外活動の自しゅくをうながし被害の防止につとめます。
注意報
大気汚染の状態が1時間あたり0.12PPm以上になった場合で、市は広報無線で市民にお知らせし、市内の34の緊急時協力要請工場に対して燃料使用量等を通常の使用品の20パーセント以上の削減な行うよう協力方を要請します。また発生地区内の自動車運行の自主規制を使用者と運転者に協力をお願いします。
警報
大気汚染の状態が1時間あたり0.24PPm以上になった場合で、要請工場に対して燃料使用量等を通常の使用量の40パーセント以上の削減を行うよう勧告し、自動車運行の自主規制をお願いします。
重大緊急警報
大災汚染の状態が1時間あたり0.40PPm以上の場合で、市は要請工場に対して燃料使用量等を通常の40パーセント以上の削減を行うよう命令し、発生地区内の自動車運行について県公安委員会に道路交通法の規定をとるよう要請します。
オキシダントの予報については、テレビ、ラジオでも随時放送しますので、発生した場合はよく注意し、聞きのがさないようにしてください。
- 写真あり -
( 写真説明 ) のどが痛くなったらウガイをしましょう
酸性の雨が降ってきたら小雨でも雨具をつけましょう
昨年あたりから、雨にぬれて目が痛いなどの症状を訴える人たちの被害が全国各地で発生しています。
国や県では、“酸性雨”の発生原因や被害発生の原因物質などについて調査研究を進めていますが現在のところその実態が充分に解明されておりません。
市でも県に協力してもらい、常時雨水の酸性度を測定するようにつとめていますが、とりあえず、“酸性雨”の被害を最少限度に喰い止めるために次のことをよく守ってくださいと市民に呼びかけています。
・小雨のときでも必ず雨具を使用してください。
雨水の酸性度は小雨や霧雨のときが、とくに高い傾向にあるので、このような場合でも、必ず雨具をつけるようにしてください。
・目やのどの痛みなどがあったときは、洗顔やウガイをしてください。
小雨や霧雨のような場合は、児童生徒の屋外スポーツ活動は、なるべく止めてください。
・特に、オートバイなどで走行する場合は、雨水が目に入らないようにしてください。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 小雨が降ってきたら屋内に入りましょう
- 図表あり -
( 図表説明 ) オキシダント予報の放送時間について
( 図表説明 ) 放送内容及び予測内容
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp