市内三四軒屋の緑道公園内にこのほど旧ロシア軍艦フレガード・ディアナ号の「イカリ」とプーチャーチン提督の等身大の「銅像」が建立され人気を集めています。
このディアナ号は、いまからおよそ120余年前の1854年(安政元年)10月、開国と通商を求めて下田港に入港中、安政大地震の津波で大破、修理のため戸田港に向う途中、アラシにあい、田子浦三四軒屋沖で沈没した。その後、海に生きる漁民に“唐人のねっこ”としてこのイカリに数10回もアミを破られ、昭和51年8月市と田子浦漁業協同組合が共同で沖合240メートル、水深24メートルの海底から引上げたもの。これからは近代日本史を語る貴重な文化財としてこの公園に永く保存されることになりました。
また、このイカリは全長4メートル、重さ約3トンもあり、当時ディアナ号は3本マストの木造帆船2,000トンで乗組員500余名、60門の大砲を装備していました。
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( 写真説明 ) 緑道公園にお目見得した「錨」と「銅像」