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【広報ふじ昭和53年】児童福祉週間 5月5日〜11日まで

明日の富士市の担い手に 健全な身体と健全な精神を

大人の心がまえ

 児童週間がはじまります。「すべての児童は人として尊ばれ、社会の一員として重ぜられ、よい環境の中で育てられる」と宣言された日本の児童憲章は、昭和26年5月5日に制定されました。
 この児童憲章は、児童に対する大人の心がまえや、責任、及び義務等を定めたものでありますが、28回を数える「子どもの日」をむかえるにあたって、今日の現状とより好しい児童を育成するために、その意義を考えてみましょう。


親のためにでなくこどものために

 こどもは親の愛によって育てられ人と接することによって喜びや悲しみを知るようになり人間としての性格が作られていきます。
 最近、親の育児能力の未熟による発達の遅れや、過保護による依存性の強い子、教育にこだわり、こどもらしい言動を妨げられているこども、などが多くみられ、特に情緒の発達が遅れているこども達が多いといわれています。
 情緒とは喜怒哀楽などの感情をいい、1〜2才でほとんど大人のもつ情緒が発達します。
 これは家庭を軸とする人と人との接触を重ねることによって情緒が発達し、将来の人間形成の基礎となります。情緒の健全な発達は障害者への道を防ぎ、豊かな心をもつ円満な人間を作り、より好ましい地域社会の一員として明るい街づくりのための担い手となります。
- 図表あり -
( 図表説明 ) こどもらしく、伸び伸びと育てて下さい。
自信をもって育てて下さい

 親は本質的に子どもを愛し子どものためにつくす動物本能が最近では自分本位の考え方で子どもに対する責任をとらない例がマスコミで取り上げられ子どもへのしうちの残酷さには想像を絶するものが多発しています。
 母親として育児に専念するよりは職を持ち経済的なゆとりを持ちたいという考え方や、母親自身の性格が未熟で母親の資格がないことから生ずる事件も多くあります。
 また最近、育児や幼児教育に自信がないという親があります。
 親が親自身一生懸命生きていることが、こどもに信頼され尊敬されることになり、互に人間的な結びつきを深め親としての自信が生れます。
 どんなささいなことでもよいのです。「わが家ではこのことだけは守っていこう」等、家族で話し合い、こどもだけではなく親たちも守っていくのも一つの方法です。
−あなたが育てた、あなたのこどもは、市民の宝なのです。自信を持って育ててください−
- 図表あり -
( 図表説明 ) なにげない親の言葉が時には、こどもの人生を支える大きな力となり、逆にこどもの人生を大きく狂わせることになります。


ねがい

 精神薄弱児であろうと肢体不自由児であろうとすべての障害をもつ児童が、ひとりのもれもなく、家庭に学校に、施設に、職場に、地域社会のあらゆる場に、地域の人々がなかまとして意識し、なかまとして受け入れ、人間として明るい生活を保障する、これは、暖さでもなく、協力でもなく、特別な感情でもない。
 なぜなら、人間だけがもつ心の豊さがそうさせる当然の責務であることを自覚しましょう。

こどもの人格を尊重して!!

 こどもは、こどもなりに各々の人格があり、強いプライドを持っています。兄弟や友人をひきあいに出しながら「○○ちゃんは勇気がある」「おにいちゃんと比べて○○がわるい」等、こごとをいうことは、本人の心を大きく傷つけることになります。厳しく叱ったり罰を与えてもこどもは自分の立場を守ることだけにせい一杯で自分の行動を反省したり、非を認めたりすることはできにくくなります。
 こどもにも良心が育ちはじめています。この良心を形づくるためにも親は善悪についてはっきりした基準を示し、たえず生活の中で親が態度で示して下さい。
- 図表あり -
( 図表説明 ) たまには1日、こどもを叱らない日を決めてみませんか

◇児童の相談室を計画しています
5月 9日 鷹岡公民館(小会議室)
5月10日 文化センター(第5会議室)
5月11日 市民会館(第5会議室)
(時間は午前9時30分〜午後3時迄)

◇児童問題の講演会を開きます
 新入園児の母親を対象にこどものしつけや生活指導について講演します。
5月3日 市民会館(第1会議室)
5月4日 鷹岡公民館ホール
5月5日 文化センター(第5会議室)
(時間は午後1時より3時まで)
*講師はみどりご保育園の望月きくゑさんです。
●心の暖さを育てたい
富士市総合育精施設長  佐藤芳一(50才)
- 写真あり -

 全神経を使い親の動きに気を付けている幼児期がもっとも感受性の強い時期だとされています。
 その幼児期に示したあの努力、互いに愛を感じ合ったあの心はどこで消えるのだろう。
 物を与えるだけの親の自己満足をこどもは求めていないはずです。時代が変ろうとも物でなく心を育てることが親子の断絶を除き、明るい家庭が生れると信じています。そしてそこに真の福祉が定着します。

●母親の役割に思う
市立北保育園園長 井出美千代(36才)
- 写真あり -

 私達の母親は朝早くから深夜まで肉体と精神の続く限り家事と育児を両立させ家族の心の支えとなり、偉大なる母親の愛に心を打たれたものでした。
 現代では核家族により、こどもの数も少なく母親がこどもに干渉しすぎ、また支配しようとする傾向ではないでしょうか。教育には熱心ではあっても、余りにも自己中心的な気がします。もっと、心の支えを大切にして下さい。

●過保護からたくましいこどもに
富士市家庭相談員 神谷三郎(63才)
- 写真あり -

 少ない子どもを大事に育てたいいとは理解できますが、然し手をかけすげてこどもが甘え自主独立の心が薄れ消極的利己的な人間とならないだろうか。
 最近の教育現場のこどもを見ると福祉が伸びすぎ過保護が定着しています。5月の空にさわやかに泳ぎまわるこいのぼりのように、心身供に健全で勇気のあるたくましいこどもに育ってほしいものです。
 
◎イラストは全国こども会連合会「若い力」より
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