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【広報ふじ昭和53年】地震予知とあなたのくらし 3

 「マグニチュード」と「震度」はよく混同されます。マグニチュード(略してMで表わされる)とは、地震そのものの規模を示すものです。
 昭和49年の伊豆半島沖地震は、M6.9で、関東大地震はM7.9でした。Mの値が「1」違えば地震のエネルギーは約30倍、「2」違えば約1,000倍の違いがあります。マグニチュードの大きさと地震の呼び名の関係は次のようです。

(マグニチュード)(呼び名)
 7以上………………大地震
 5〜7………………中地震
 3〜5………………小地震
 1〜3………………微小地震
 1以下………………極微小地震
 なお、M8程度になると巨大地震とよばれることがあります。
 震度とは、それぞれの場所で実際の揺れがどのくらい激しかったかを示す度合です。震度は地震の規模(マグニチュード)の大小、震源からの距離、地盤の良し悪しに左右され、同じ地震でも場所によっては違います。マグニチュードが小さくても震源に近いほど、また軟弱な地盤ほど震度は大きくなります。去る1月14日の伊豆大島近海地震の場合、マグニチュードは7でした。震度は各地で異なり、一番震源地に近い大島が震度5、静岡、東京は4、御前崎は3、浜松が2でした。
 気象庁が定めた震度をきめる目安は次のようなものです。

震度0(無感)
 人体に感じないで、地震計に記録される程度。
震度1(微震)
 静止している人や、特に注意深い人だけに感ずる程度。
震度2(軽震)
 大勢の人に感ずる程度のもので、戸や障子がわずかに動くのがわかる程度。
震度3(弱震)
 家屋がゆれ、障子がガタガタ鳴動し、器内の水面の動くのがわかる程度。
震度4(中震)
 家屋の動ようが激しく、すわりの悪い花びんなどは倒れ器内の水はあふれ出る。歩いている人にも感じられ、多くの人は戸外に飛び出す。
震度5(強震)
 カベに割目がはいり、墓石、石どうろうが倒れたり煙突、石垣などが破損する。
震度6(烈震)
 家屋の倒かいは30パーセント以下で、山くずれがおき地割れを生じ、多くの人は立っていることができない。
震度7(激震)
 家屋の倒かいが30パーセント以上におよび山くずれ、地割れ、断層などを生ずる。

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