富士市消費生活モニターは2月21日市役所で市内のクリーニング店の代表者8名と話し合いを行いました。
これは去る2月13日から2月18日まで30名のモニターが市内のクリーニング店の実態調査を行ない、この結果をもとに業者と話し合いを行ったもの。ことし市の相談窓口によせられたクリーニング相談は5件の苦情があり、また県内では64件でクリーニング相談105件のうち61パーセントを含めています。
苦情の内容は変色、紛失が一番多く、また新たな問題として合成樹脂などによるボタンなどの普及で型がくずれたり、溶けてしまったなどのケースがでています。
今回の調査はワイシャツ、ズボン、スカート、セーターの4品目について調べましたが、モニター30名中、問題があった人は9人で仕上げなど悪かった9件、よごれ落ちしない3件、ちぢみ2件など14件のクレームがだされました。
価格についてみると、前回(52年7月中旬)にくらべ平均価格はスカート24.3パーセントを筆頭にセーター17.1パーセント、ワイシャツ5.3パーセント、ズボン4.6パーセントとそれぞれ値上りしていました。
特に今回の調査で目立ったことは高値、安値のひらきが大きかったことで、スカートの600円をはじめズボン350円、セーター250円、ワイシャツ100円と差がありました。
また、業者との話し合いで主なものは消費者から業者に対し
取次店システムをもつクリーニング業者は、サービス面や勉強不足が目立ち、もっと従業員を教育してほしい。仕上げた品物が入っているビニール袋を、一部消費者は保存袋と思いこんでしまい、あとでカビやシミをつくった例もあるので保存袋でないことを明記してほしい。
また、業者から消費者には
飾りボタンやアクセサリーなどは破損や紛失の原因になるのでクリーニングに出すときは取りはずしてほしい。もう一つは、仕上げた品物はその場で確認してほしいなどの要望が出ました。