富士市消費生活モニターは、1月19、20日の両日、包装容器入り食品4種類こついて市内における小売状況の実態調査を行いました。
今回の調査の対象となった食品は包装容器にいれられた「豆腐」「油あげ」「納豆」「こんにゃく」の4種類です。この調査結果は、モニターが市内の小売店ののべ188店舗が調査の対象となり、4種類1万2,244点が調査されました。この調査でわかったことは、製造年月日の先づけ問題(豆腐2、油あげ1、納豆1)や包装表示名と中身の違いなどの問題がでてきています。また違反のあった小売店(製造年月日のなかったものや先づけ表示のもの)に対しては、県から文書指導および改善の勧告などをうけました。
製造年月日の表示についてみてみますと、前回11月の調査にくらべ4種類とも表示率は低く、とくに「こんにゃく」については前回91.6パーセントだったものが69.7パーセントと実に21.9パーセントも少なくなっていることが目立っています。
また、おいしく食べられる期間の表示については、納豆表示が前回の55.7パーセントにくらべ71.2パーセントと15.5パーセントの増となっていたもののほかは、3種類とも少なくなっています。しかし、納豆表示も「1週間以内」とか「お早く」との表示はしてあるものの、日付表示がなかったりして問題が残りました。
このほか認証マークの普及率については、調査4品目1万2,244点中8,513点に表示され全体の69.5パーセントの普及となっています。この認証制度は、県が去る昭和48年8月28日から「地域食品認証制度」としてスタートしているもので、対象品目は豆腐、油あげ、納豆、こんにゃく、かまぼこの5種類です。これらはいずれも保存性が低かったり、流通範囲が狭いことなどの理由からJAS(日本農林規格)制度からはずされています。
いづれにしても、今回の調査は前回にくらべ全体的には、表示率や普及率はダウンしていますが、前回は店頭での見取り調査だったことと、調査員が比較的に調査しやすい大型店に集中したため、今回の調査よりも表示率は高かったことがわかりました。