【広報ふじ昭和53年】表紙 成人のみなさん おめでとう
自覚と責任を 富士市長 渡辺彦太郎
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輝かしい新春を迎え、晴れて成人となられました皆さんに心からお祝いを申しあげます。
ここに、心身ともに立派に成人となり、希望に燃えて社会人の仲間入りをされた皆さんは、現代社会を築くため、何ものにもかえがたい担い手であり大人としての自覚と責任ある行動が要求されます。
ご承知のとおり、高度経済成長から一転して、減速経済、低成長時代と移行した経済社会のもとで、市民生活をとりまく環境は、まことに厳しいの一言につきるものと思いますが、こうした苦境を乗り越えた若者の素晴らしい情熱と主体的行動力は、地域社会の連帯を強め、生産と生活の調和した市民参加の明るい快適な郷土づくりをすすめてくれるものと思います。
どうか、未来にむかって皆さんがそれぞれの分野で期待される社会人として活躍されることを切望してやみません。
おわりに、皆さんのご健勝をお祈り申しあげるとともに、意義ある成人の日によせるご挨拶といたします。
自分自身を大切に 富士市議会議長 服部源一郎
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成人おめでとうございます。大人社会はみなさん2,592人のニューフェースの仲間入りを心から歓迎いたします。
20年の人生経験を有することになったみなさんは、きょうからは私達と同じかかわり合いの中の大人なのです。といっても「大人」になったからといって、決して心はずむような結構な特権はなにもありません。むしろ責任感、義務感という窮屈なものを好むと好まざるとにかかわらず背負わされることになるのです。私たちが申し上げる「おめでとう」は、あなた方がその責任と義務というものを課せられても、もうそれを立派に受けて果すだけの人になったということに対する評価の祝福であり、又同時にあなた方の、甘えの世代との訣別に対するはげましでもあるのであります。
人生の大事にはまだほかに結婚或いは就職がありますが、それは個人、私的な立場におけるものであってみなさんの公人としての人生の大事は、なんといってもきょうの「成人」であろうかと思います。どうか、きょうからの自分自身の人生を、くれぐれも大切にしていただくよう、心からお願い申し上げ、晴れの門出に贈る餞むけとさせていただきます。
成人式は人生にとって一つの折目である 富士市教育長 時田忠蔵
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社会人として一人前になるために衣更をする慣習は、古く我々の祖先が積み重ねてきた生活の知恵で、昭和の初めに私もそれを経験した。当時は18才で成人式を迎えたが、その日から隣人への挨拶をはじめ、諸事にわたって成人としての作法をする事になったが、当初とかく窮屈に感じてとまどったのが、いつか身について精神的にも、社会人になったとの自覚を持つ事ができた思い出はなつかしい。
諸君はこのたび、心身ともに健全に育って20才になり、成人式を迎える事になったのはまことに御同慶にたえない。ここで諸君の生活は一変するわけではないが、この成人式を折目として、新しい人生への展望を持つ事は、諸君にとって新しい飛躍への精神的エネルギーとなる事だと私は思う。この意味で心から諸君の成人式を祝福したい。
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