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【広報ふじ昭和53年】あけましておめでとうございます

生産と生活の調和のとれたまちづくりを

富士市長 渡辺彦太郎
- 写真あり -

 謹んで市民のみなさまに新年のご挨拶を申し上げます。
 昭和52年は、師走選挙のなかであわただしく過ぎ去り、ここに、昭和53年の新春を迎えましたことを、まずお喜び申しあげます。
 私にとりまして、昨年は、市長に就任して2期目のしめくくりの年となりましたが、この間、高度成長から低成長時代に移行する大きな経済変動と都市問題を抱える中で、市民の健康と生活と環境を守り、明るい都市づくりをすすめることを市政の柱とし、本市の発展と市民福祉向上のため、山積する事業の遂行に全力を傾注してまいりました。
 幸い、市議会の深いご理解と市民の皆さんの積極的なご協力のもとでその意とするところをいささか達成でき得ましたことを心からお礼申しあげます。
 新しい年を迎えるにあたりましてこの1年をふりかえってみますと、長引く景気停滞のなかで市政をとりまく環境は、まことに厳しく多難でありましたが、市政執務上の基本理念をもとに、義務教育施設の整備及び道路、河川の新設改良、下水道等の生活関連事業、福祉施設の整備と制度新設拡充、地震災害対策、災害復旧事業並びに中小企業対策など、諸施策に力点を入れた大型積極予算を編成し、市民生活の防衛と多様な市民要求に応えるための具体的施策を推進してまいりました。
 また、一昨年の8・9災害の被害復旧と、いつ起るかわからない都市災害に備えての安全確保は不可欠であり、かつ急務の課題であることを踏まえ、関係各省庁に懸命な要請を続けた結果、昨年初め災害助成事業、激特事業あわせて100億円余の事業費が決定し、赤淵川、須津川、滝川の各水系の抜本的河川改修に着手、5か年計画をもって完工できることとなりましたので、引き続き潤井川小潤井川の恒久的河川改修事業を進めるため、国・県に対し強力な働きかけをしております。
 更に、市民待望の県立新設高校誘致が実現し、富士東高等学校は、今春4月の開校をめざし、鋭意工事がすすめられております。
 そして、市街地の交通緩和と交通安全確保に重要な役割をもつ田子浦伝法線立体交差「蓼原大橋」も開通するなど、こうした懸案事業が逐次実施でき得ましたことは、ひとえに多くの市民のご尽力によるものと重ねて感謝とお礼を申しあげる次第であります。
 さて、新しい希望の年を迎えましたが、ご承知のとおり本年も引続く不況とインフレ、円高と厳しい経済社会状勢と多難な苦悩が予測されますが、こうした困難を乗り越えて、真に市民が主体となる財政自治の基盤の確立をはかるとともに、明るいまちづくりを求めて初心を忘れず、市民本意の新しい道をきりひらいていく所存であります。
 終りに、市民の皆様のご協力とご支援をお願いし、併せてご多幸をお祈り申しあげてご挨拶といたします。

心気一新“駿馬”の気概で

富士市議会議長 服部源一郎
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 新年あけましておめでとうございます。
 希望あらたなこの年が市民みなさんにとって、よりよい年でありますよう、また私たちの富士市にとって盛運発祥の年でありますよう、心から祈念申しあげます。
 旧ろうの市長選挙により、とも角富士市政は、再転の年を迎えたわけであり、なお又同時に執行された市議会議員の補欠選挙により、新議員を迎えるなど、その意味あいからも心気一新の年のはじめでありまして私たち議員一同さらにその使命達成に向って、あらたな意欲をおぼえるものであります。
 市民のみなさんが旧年中、議会活動に寄せられた関心と、ご協力につきましては、心から感謝申しあげるとともに、ふり返って議会といたしましても常にその負託に応え、20万市民の木鐸として市当局の行財政運営に対し、公正、適切、より効果的であるよう多くの提言、措置を果し得たものと確信いたすものであります。
 現在、自治体財政の窮乏からその施策、事業が遅延あるいは不執行になっているという都市が多い中にあって、当富士市はめぐまれた財政力に支えられ、計画諸事業が円滑に進捗しつつあることは、市民みなさんとともに同慶のほかありません。
 これは畢境(ひつきょう)市民みなさんの英智と、たゆまぬご協力と、勤勉のおかげでありましてここに深く敬意を表するものであります。
 合併12年目を迎え今後当市がその命題とするものは、既に整えた新市としての構造、規模形態に従い、如何にきめ細かな市民のための生活基盤の整備をはかるか、ということでありまして、そのためには、工業立市としての基本的条件を前提として農商行政をふくめ、如何に物・心両面において住民との調和・共存・共栄の方途を講ずるかということではないかと思うのであります。
 このことの諸計画および実践にあたっては、その立場立場における市民間の有為な直言、提言を耳に−、20年30年先の在るべき富士市の姿に目を向け−、そして英智と決断を心に、今後市当局とともども真剣に検討対処して参りたいと考えるものであります。
 どうぞ市民のみなさんには今後とも市議会に対し、折角のご理解をいただけますよう衷心からお願い申しあげ、本年の干支にあやかり「駿馬駆ける進取の気概」をモットーに邁進いたすことを申し添え、年頭のごあいさつといたします。
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