【広報ふじ昭和52年】台風は忘れた頃にやってくる
ふだんから家の回りを点検しておきましょう
台風が多く発生するのは、8月が最も多く平均7個、9月に5個ぐらい日本に接近するか上陸して大きな被害を出しています。そこで台風の被害を少しでも小さく喰い止めるために“台風は忘れた頃にやってくる”の教訓を生かし、いざという時に備えてふだんから心の準備をしておきましょう。
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( 写真説明 ) 集中豪雨で被害を受けた富士岡地区(51年8月9日)
台風が近づいたらよく気象情報を確かめて
風や雲の変化で台風の接近がわかる
風の変化
台風の接近とともに風速が増します。風向がしだいに南寄りになってくれば、台風はその地点の西側を、また北ないし北西寄りになれば、その地点の東側を通ることになります。また風の吹き方は急に風が強くなったり、弱くなったりします。
雲の変化
台風が近づくと最初は、高い空に薄い絹のように広がった“絹雲”が空いっぱいに現われしだいに雲の層も厚くなり、雲の底も低くなるとともに雲の量も多くなります。この場合は、しだいに天気がくずれることを示します。台風が近づくと下の層の低い雲の流れが非常に速くなるのが特徴です。
雨の降り方
台風に伴う雨の降り方は、きわめて特徴的で風の変化とともに周期的に降り出し、台風の接近により、雨は一層はげしく降りしだいに嵐になります。またこれより別に台風の進路の前方などに前線があるとこれを刺激して、前線付近の地方では、集中豪雨となります。
◎気象情報をよく聞く
ラジオ、テレビで放送される台風情報をよく聞き、状況の変化をつかむことが行動の第1歩です。また懐中電灯やトランジスターラジオなども停電のために用意しておきましょう。
◎非常持出し品を忘れずに
台風に備えて、非常用食糧(缶詰など保存食品、水筒)救急薬品など一つにまとめて、いつでも持出せるところに置きましょう。
◎雨の降り方に注意
大雨警報など雨に関する注意報が出たら、家の周りや河川、ガケ崩れなど危険か所がないかどうかもう一度よく見回っておきましょう。普通の雨は、1時間10ミリ内外ですが、台風時には50〜200ミリ以上集中的に降ることがありますので急激な河川の出水に注意してください。
◎ガケ崩れにも注意
集中的に大雨が降ると、ガケの中腹など急に出水、山鳴り、亀裂などが出ます。これはガケ崩れの前ぶれです。すみやかに安全なところに避難してください。
◎潮の変化にも
海岸地方では、台風の大きさ、コースなどによって高潮の危険が生じます。海岸から自宅までの距離や避難場所などの確認をしておきましょう。
◎家の雨戸などに補強を
台風が近づいたら窓や雨戸に「ウデ木」や「スジカイ」などで補強しガラス戸などにも保護板などをあててください。またテレビアンテナ、看板、庭木などにも補強を忘れずに
◎避難は、すみやかに
災害は短時間のうちに発生します。避難するときは、すみやかに老人や子どもたちをまず最初に避難させましょう。また避難場所や道順なども家族で事前に話しあってきめておきましょう。
添付ファイル
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