【広報ふじ昭和52年】51年度の大気汚染 測定結果まとまる
昭和51年度の連続自動測定機による大気汚染測定結果が常時監視局(テレメーター局9局)と移動監視局(4局)についてこのほどまとまりました。
二酸化硫黄
昭和51年度の二酸化硫黄の測定結果をみますと、年平均値においては全体的には大巾な減少があった昨年度の年平均値より多少ではありますが減少しています。個々にみますと今泉小学校が0.030PPMと一番高く、ついで吉原第三中学校が0.025PPMとなっています。そして市内の測定局13局のうち環境基準をオーバーしたのは、51年度はこの2局だけとなりました。しかし、この2局についても環境基準をこえた割合は減少しており、環境基準達成にはいま一歩というところまできました。
二酸化窒素
昭和51年度の二酸化窒素測定結果をみますと、昨年と同様、今泉小学校が0.035PPMと最も高く、次いで北側に東名高速道路をかかえている吉原第三中学校、および伝法公民館が0.028PPM、国道そして、港への主要幹線に面している富士保健所が0.027PPMとなっており、市内測定局において高汚染測定局となっています。また自動車等の影響の比較的少ない鷹岡公民館、元吉原中学校、田子浦農協浜通り支所、大淵中学校は低汚染測定局となっています。
しかし、環境基準についてみますと、一局として満足している測定局はなく、達成率は大淵中学校を除けばいずれも半分以下にある状況です。
新幹線沿線住家の振動・騒音の測定調査
国鉄は、昭和51年3月にきめた「新幹線障害対策要項」に基いて、去る6月15日沿線自治体のトップを切って新幹線総局の深沢次長らが富士市を訪ずれ、渡辺市長と調査引受けの協定調印を行いました。これは、国鉄が沿線の騒音、振動測定業務を自治体に委託する方式を取ってこの調印が交されたもので、早速16日から市公害課の職員たちによって、浮島地区から作業を開始し、7月28日現在で45戸の測定を行いました。測定方法は、振動80ホーン以上、騒音70デシベル以上の住家が対象になりますが、市の調査対象住家は新幹線沿線の浮島地区から、富士川鉄橋まで330戸となっています。
また、この対象住家には天井、床窓などに振動、騒音防止工事を行いこの費用の全額は、市を通じて国鉄が支払うことになっています。
市公害課の話では、できれば年内中には、対象家屋330戸の調査を完了したいといっています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 昭和51年度二酸化硫黄測定結果
( 図表説明 ) 昭和51年度二酸化窒素測定結果
添付ファイル
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