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【広報ふじ昭和52年】【第5回緑化作文コンクール入賞作品】 会長賞

緑を大切にしよう

吉原第一中 1年 荒木敏恵
- 写真あり -

 各地に団地ができマンションが建ち、住宅がふえるにつれ、緑は減っていった。昔、父母たちが子供だったころは、周囲は田畑できれいな澄んだ川が流れていたというが、今はそんなおもかげは何一つ残っていない。工業都市であり製紙の町と言われる富士市では、今も盛んに工場のえんとつから煙が出続けている。そして、海や大気の汚染は進行している。
 このような世の中で生活する私たちをなぐさめてくれるのは、やはり生き生きとした草木だ。最近は草木が減った……とは言っても郊外などにはまだ田畑はたくさんあるし、草木もかなり残っている。またこのごろでは、私たちの生活の中でも緑をふやすために、いろいろなくふうや努力がなされているようだ。何年か前に比べれば、市内にも公園がいくつかふえた。また私たちの身近にあるものとしては、市役所前を通っている30メートル道路の中央にあるつつじなどの植えられた花壇だ。また、あちこちの街路樹もそれに当たるだろう。このように緑の少なくなった市街地にも、公園や街路樹などができ、私たちを楽しませてくれる。車を運転する人たちにも、花壇や街路樹が全然ないよりも、きれいな色とりどりの花や生き生きとした緑がある方が、気分が晴れるのではないだろうか。
 その他に、山の方へ行くと丸火自然公園がある。池があり、丸太やロープを利用して作られたフィールドアスレチックがあるこの公園は、今までもたくさんの人々に利用されていた。まわりはほとんど森林で、この中の遊歩道を歩いていると、公害などを忘れてしまう。
 このような、自然に親しめるものが市内のあちこちにできているということは、とても良いことで、これからも続けてほしいと思う。きれいな空気の中で緑をながめながら生活したいということは、私だけでなく人間だれもが願っていることだろう。
 これまでに書いたように、緑を増加するようなくふう、つまり私たちの生活を、より健康的に、しかも明るくするための努力は、今後もたゆみなく続けられていることだろう。しかし、こんな間にも科学技術は進化している。そうなればまた新しい工場ができ、緑は減り、工場で出す煙や汚水処理などの問題がおこるにちがいない。そうなったら、どう解決していくだろうか。科学技術が進化しているということは、うまくいけば私たちの生活を、よりよくいっそう便利にするが、それがよくない方向に進むと、とんでもないことがおこるということは、小学校の時の社会科でも習った。
 これらのことから考えると、これからの社会では、緑の増加と科学技術の発達を両立させ、健康的で明るい世の中を築いていくことが最も大切だというような気がする。
 私は草木が大好きだ。草木は私たちを休ませてくれる。目がつかれた時、遠くの緑をながめると目が休まるというが、本当にそのとおりだと思う。
 公園などのように、緑がたくさんあって、人々が親しめるような施設は、これからもたくさん造ってほしいと思う。また公害などのように緑を破壊したり、人々の生活に害をあたえたりするものは、少しでも早く解決しなければならないだろう。世の中をこのようにしてしまったのは、ほかでもない人間なのだから。
 最後にもう一度。これからは、今まで以上に緑を重視し、人間だれもが自然に親しめるような環境を作るよう、努力を続けていきたいし、いかなければならないと思う。それが、人類の生存に不可欠のことだから。
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