最近、朝晩「健康マラソン」をする姿が見られ走る人口も急激に増加しています。走ることは、心臓、肺機能及び筋力の増強やストレスの解消、体調改善、美容など多種多様な効果があることは、医学的に立証されています。そこで自分の健康状態や体力水準を考慮したうえで、それに適した運動量を処方することが必要であって、これを無視すると、かえって健康を害したり、自分の望む体力の向上が期待できなくなります。
これまで、スポーツ医学者などがマラソンブームに与えた主な注意や運動の処方のポイントを取りまとめてみました。
健康状態の確認
毎日マラソンを規則的に行っている人でも、健康状態を確認する意味で医学的検査を受ける必要があります。とくに、これからマラソンを始めようとする人は、身体に異状はないか、運動しても良い状態にあるかの医学的検査を受けてください。
体力水準の確認
一般に中高年期になりますと、体力低下の度合は、筋力持久性あるいは敏しょう性といった体力要素において、年をとると共に個人差が大きくなってきます。したがって中高年者の誰でも同じペ−スでマラソンを行うことは、危険であり、自分の体力水準を確認して、それに合ったペ−スでマラソンを行う必要があります。
準備運動
両腕、首、足腰など柔軟体操を十分に行い、自分の体温をあげて血液の流れをスムーズにし、自分の思うままに、動かせる状態にもっていくことが大切です。 (次号へつづく)