従来、消費生活モニターによる価格調査は、毎月実施している主要生活物資10品目の調査や学用品クリーニング料金などがあり、市民の買物目安に、また富士市消費者運動連絡会が行う商店との価格協力データーとして、大きな成果をあげてきました。しかし、消費者にとって日常欠くことのできない生鮮食料品については、鮮度や規格、価格などが不安定なため取りくみにくい面が多くありました。とくに今回の指定野菜の商品買い取り調査では、52年度消費生活モニターを公募したところ、モニター経験者22名が留任したので、この人たちによって指定野菜7品目の調査を実施しました。
◇鮮度のみわけかた
キュウリ…先端にさわると固く、イボがとがっているものがよい
キャベツ…大きさの割に重く、さわるとパリッとするものがよい
去る5月2日、消費生活モニター22名が一斉に市内のお店(モニターがいつも買物する近所の店)で指定野菜のキャベツ、トマト、だいこん、なす、キュウリ、ネギ、ほうれん草などの7品目について買い取り調査を行い、その足で市役所において県東部農業改良普及所、市公設地方卸売市場、市農政課の担当係員などが立会いました。調査は鮮度、品質、価格の順に行い、鮮度、品質については、A(良い)、B(普通)、C(悪い)の三段階をモニターの人たちが選別し、検討してもらい、それぞれのもつ特徴やえらぶポイントなどを学びました。その結果、野菜の鮮度、品質の見わけ方は、次のとおりです。
●キャベツ……1.大きさのわりに重いもので、やわらかく、さわるとパリッとするハリのあるものがよい。2.同じ種類では、葉の枚数はほぼ同じ(70〜80枚)ものがよい。
●なす…………黒くてツヤのあるものがよい。
●だいこん……1.色白ですべすべしたツヤのあるもの。2.葉を切ってみると空洞のあるものにはスが入っている。3.古くなるとシワがよってくる。
●ねぎ…………だんりょくがあるパリパリしたもの。
●キュウリ……1.先端をさわると固く、イボがとがっているものがよい。2.ミドリ色がこいほどよい、下の方のシマのはっきりしたものは駄目。
●ほうれん草…みずみずしく、やわらかなものがよい。
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( 写真説明 ) 野菜の鮮度をしんけんに見わける消費生活モニターのみなさん