防火作文コンクールに50点の応募がありました。
小学校の部の市長賞に富士第一小学校6年生船山和哉くんの“火を治める”が選ばれました。
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■火を治める
地震、雷、火事、おやじ
昔からよく言われる言葉で、この中にはこわいもの恐ろしいものがあげられています。しかし、同じ恐ろしいものでもこの中で2つに分けることができます。おやじは関係ないとして、天災と人災の2種類です。
天災というのは字のごとく、自然のもたらす災害で地震や雷があげられますが、特に地震などは予知がむずかしいため、昨年末に東大の石橋教授が東海大地震説を発表した時などは、東海地方は一時パニック状態になりました。このように、天災はいつ何どきおこるかわからないため、人を恐怖におとし入れるには十分なものです。
しかし、恐ろしいものは天災だけなのでしょうか。いいえ、決してそればかりではありません。ちょっとした人の不注意でおこる人災も恐ろしいものです。特に、その中でも何もかも灰にしてしまう火事があります。
家の母は、いつも火の元についてはうるさいほど私たちに注意をあたえます。そして、ある日母はこんなことを言っていました。「火というのは大昔、人々が何万年という長い年月を経て手に入れた宝だよ。このおかげで、人々は食物の煮たきや体をあたためることを覚え、地球の主人になれたのよ。だけど、火は使い方によっては悪まにもなるわ。火を正しく治めることが人々の発展になるのよ」
“火を治める”なんとすばらしい言葉でしょう。私は、この言葉に感動しました。そう、たしかに火を治めることができれば、火事などおきないことでしょう。しかも、その仕事はむずかしいことではないのです。ガスを使ったあと、夜ねる前、たばこを吸ったあとなどに、必ず、火はきちんと消されているだろうかと確かめればいいのです。いつかきっと、火事の消える日が来ることでしょう。その日を祈ります。
−もえる火を正しく使うは人の知恵−(文章略)