【広報ふじ昭和52年】渡辺市長の市政方針2
教育や文化の水準を高めるために
◎…人間形成の基盤づくりの場である義務教育環境のよりよい条件を基調に児童生徒の急増に対処するための小中学校の新増改築事業に重点を置いた施策を行います。
1 幼児教育
私立幼稚園の保護者負担を軽くするため、園児1人12,000円を15,000円に増額し、市立幼稚園の定員制の導入を行います。
2 義務教育
富士見台小学校の開校につづいて仮称富士南小学校の新築、仮称天間小学校の用地取得、今泉小学校の改築、大淵第一小学校の増築など児童増加対策と丘小学校体育館新築、岩松小学校給食室の増改築、仮称富士中央小学校用地取得、すでに工事をすすめている須津中学校の増改築、岳陽中学校と吉原第一中学校の体育館、田子浦中学校のプール新設、鷹岡中学校体育部室の新築、仮称富士見台中学校の用地整備等を行います。
3 高校教育
県立普通科高校を当市へ誘置するよう最善の努力を続けるとともに市立商業高校へ格技場を再建します。
4 社会教育
生涯教育の場として広見公民館と丘地区コミュニティーセンターを新築するほか、自動車文庫の更新、図書館の図書充実、郷土博物館建設のための実施設計を進めます。
5 社会体育
市民健康づくりのために富士東球場へバレーコート、吉原公園相撲場の整備をすすめるほか、引続き学校運動場の夜間照明施設をつくっていきます。
6 新総合計画
まちづくりの基本である総合計画の最終調整を急いでおりますので、原案がまとまりしだい、市民のみなさんの意志を十分に反映した市民参加の計画づくりをすすめていきます。
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( 写真説明 ) 4月開校を待つ富士見台小学校
快適で豊かな明るい都市づくりにご協力を
今日、市政が当面する課題はきわめて多く、これらの問題解決に市民のみなさんが行政に期待するところ大なるものがあります。
こうした中で、わたくしに与えられた責務は、全市民の英知と願望を集約し、それを基盤とした政策を計画的に実現することにあると思います。しかし、その政策を具現するため実行するのは職員であり、いいかえれば職員は自治体行政推進のにない手であるといえます。職員はこのことの意味を改めて確認し、その職務に全力投球しなければならないと思います。わたくしは新年度の施策遂行に当って、こうした職員の積極姿勢を助長するとともに質的向上と行政能力を高めるため最大の努力を傾注し、市民のみなさんの負託に応える決意であります。議員各位とともに“快適で豊かな明るい都市づくり”をしていくために、市民のみなさんのご理解とご協力をお願い申し上げます。
市民とともに……7年の歩み
3月定例市議会の本会議で、渡辺市長は冒頭、市長職2期目におけるいわば、しめくくりの年として過去7年の足どりをふり返り、就任以来70年代最大の政治課題として当市においてもさまざまな都市問題が提起されましたが、一貫して「市民の健康と生活と環境を守り、明るい都市づくり」を市政の柱としてきました。この方針は今後も変りなく、市民のみなさんと議員のみなさんのご理解とご協力で、過去7年の経験と反省の上に立って新年度も最善の努力を尽くしたいとのべました。
福祉関係
●保育園7園の新増改築
●社会福祉センター・くすの木学園・そびな保育園の整備充実
●老人医療の無料化
●公害健康被害者の救済
●各種医療費助成と福祉手当の支給
●勤労総合福祉センター富士ハイツの誘置
●技能功労者表彰制度の発足など福祉水準の引上げ
教育行政
●小中学校4校の新設と11校の増改築
●学校体育館11館の改築、プール5校の新設
●幼稚園6園の新増改築
●私立幼稚園の父母負担の軽減
●公民館10館の新改築
●市民プール、少年自然の家の建設など義務教育施設の拡充
環境整備
●富士終末処理場の建設着手等公共下水道事業の大巾促進
●第4次上水道拡張事業
●道路と河川環境の整備
●富士駅周辺と依田原新田地区の市街地整備事業
●丸火自然公園・富士川緑地・総合運動公園の整備
●清掃施設の拡充、消防力の強化、持家住宅の建設促進
●田子の浦港の汚泥処理と水質規制の強化
●「富士503計画」の達成など
その他
●富士東部圃場整備事業
●大規模農業基盤の整備
●公設卸売市場の建設
●中小企業者に対する融資の拡大
●浮島工業団地の造成等市民経済を豊かにする基盤づくり
- 写真あり -
添付ファイル
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