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【広報ふじ昭和52年】地震に備えて(2)

的確な情報を得るために

 地震の発生直後にまず求められるものは的確な情報です。地震の規模や余震の有無、被害の程度など…。
 家屋の倒壊や火災が発生したところでは的確な情報が得られなければ、人々は、不安や恐怖のためパニック状態となり、また、正確な被害の把握ができなければ迅速な復旧対策もたてにくいことになります。このような時のために、次のことに留意してください。

(1)トランジスターラジオのスイッチを入れて……
 地震が発生すると、各放送局は所定の番組を中断して「地震情報」を放送します。第1報は、震源地・震源の深さ・規模(マグニチュード)各地の震度、次に、各地の被災状況さらに津波の襲来が予想される場合は、津波警報の発令など刻々と状況に応じた情報を放送します。
→停電も予想されますから、かならず電池式のものを。
→避難の際に持ち運びができ、コンパクトで小型のものを。

(2)デマにまどわされないで!
 的確な情報を知るには、デマにまどわされてはいけません。誰ともなく、くちコミで伝わるデマには要注意。関東大震災では、デマによって多くの人が死傷しました。
→前もって家族や町内の中に情報の収集伝達を責任もって行う人を決めておきましょう。
→確実な避難は、確実な情報をもとに。

(3)自主防災組織に情報係を!
 このような混乱したときには、情報の収集や伝達経路を統制することが大切です。各方面から集められた情報を、一度情報係のもとに集め、整理して伝達しなければなりません。ただ慢然と収集・伝達を行うとデマなどと入り混って、状況に応じた的確な情報の把握とならず、かえって混乱を増すことになります。

(4)情報を生かすのはみなさんです!
 市役所など関係防災機関は、無線広報・防災無線などを使用し、みなさんに情報をお伝えします。しかしみなさんが、ばらばらに行動してはその効果も小さなものになってしまいます。したがって、隣組、町内会などでまとまって行動するようにしてください。市では、各地区相互の連絡体制および情報収集体制を強化するため、各地区の市立公民館に防災無線を設置する作業をすすめています。
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