【広報ふじ昭和52年】51年の田子の浦港貿易実績
輸入が開港以来の新記録
国際貿易港−田子の浦港にある清水税関支署田子の浦出張所が扱った昨年1年間の貿易額(通関ベース)は、総額241億2,200万円で、前の年を7.9パーセントといく分上まわりました。このうち輸出は4億8,600万円で前の年に比べ18.8パーセントと大巾に落込みましたが、これとは逆に輸入は236億3,600万円で前年に比べ119.6パーセントと延び、去る41年4月1日に開港して以来の新記録となりました。
輸出
過酸化水素が半数を占める
品目別では、新らたに輸出品として過酸化水素とソルビトールが登場し、前の年にあった製紙機械類やクラフトパルプが全然姿を消しました。また、紙および板紙、にじます、防ばい剤などが伸び悩みを見せました。
輸出の主なものとしては、過酸化水素が2億6,900万円で全輸出額の55.3パーセントを占め、次いでにじます(8,700万円)、防ばい剤(6,100万円)、紙および板紙(4,100万)の順となっています。これを仕向国別に見ますとマレーシア(1億1,300万円)をトップに台湾(8,400万円)、韓国(6,800万円)の順となっています。
輸入
原材料の輸入目立つ
品目別に見ますと、とうもろこしが85億5,800万円で全品目の36.2パーセントを占め、次いで木材(52億8,800万円)チップ(48億6,000万円)、パルプ(36億6,200万円)の順で、原材料の輸入が目立っています。この中で、特に田子の浦港の利用を本格化したパルプがいっきょに前の年の10倍になった点が自立っています。また、これを仕出国別に見ますと、アメリカからのとうもろこし、木材などが70億5,000万円で、前の年を153.6パーセントも上まわる大巾な増加を示しており、次いで南アフリカのとうもろこし(40億9,200万円)、カナダのパルプその他(33億5,600万円)マレーシア・マラヤのウッドチップ、木材など(27億3,500万円)が主なところとなっています。
貿易船
輸出貨物積取船が減少傾向
貿易船の入港状況を見ますと、昨年は全部で163隻で前の年より4隻多くなっていますが、このうち輸出貨物積取船は、前の年の5隻に対してたった1隻で、港の背後地の産出品の輸出が振わないため、年ごとに落込みを見せています。これを国籍別に見ますと日本船が40隻、外国船が14か国123隻で、外国船ではリベリア(38隻)、パナマ(21隻)、ソ連(19隻)の順となっています。
〈主な輸出品〉
・防ばい剤(マレーシアなど)
・過酸化水素(マレーシア、台湾など)
・にじます(ベルギー、イギリスなど)
・ソルビトール(アメリカ)
〈主な輸入品〉
・とうもろこし(アメリカ、南アフリカ、ニュージーランドなど)・パルプ(カナダなど)・ウッドチップ(マレーシア・マラヤ、ソ連など)
・木材(マレーシア、アメリカ、ソ連など)
・彫刻品(フランス)
・無煙炭(ベトナム)
お知らせ
街を自然を美しく 吸いがらの投げ捨てはやめましょう。
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