入学シーズンを前に学用品の試買調査
富士市消費生活モニターが、このほど市内の小売店と小学校の購買で学用品の小売価格調査を行いました。その結果、全般的に見て価格の面では昨年に比べほぼ横ばいだが、内容的に多少問題があることがわかりました。消費生活モニターでは、この結果をもとに近く、消費者運動連絡会と小売業者との間で学用品の安定した価格協力を結ぶことにしています。
■調査はクレヨンなど10品目
この調査は、入学シーズンを間近かにひかえ、学用品類の不当な値上がりが心配されるために行ったもので、ことしが3年目。
試買調査は、市内の一般小売店と小学校の購買を対象に1月19、20日の両日行いました。調査の品目としてはもっとも一般的な学用品としてクレヨン、水彩絵具、色鉛筆鉛筆、ノート、セロテープ、のり、墨汁、サインペン、下敷の10品目を選び、消費生活モニターが1人2,500円以内で試買したものを1月25日に持ちよって集計しました。その結果は次のようなものでした。
◇中味は同じでも高くつくデザイン料
これらの集計結果からわかるように、一般の小売店では、同一品目で共通した値段の店も多いが、その反面、小売店によって値段にばらつきが見られる。また、例えばクレヨンのように中身はまったく同じでも、容器の箱にテレビマンガやデザインがほどこされているだけで値段がぐんとはね上っているものなどもあり“外観よりも中身”という消費者にとって考えさせられる一面も見受けられました。
◇買う昨年より値下がりしていた小学校の購買
また、小学校の購買については、学校側と学生協との話し合いの中で過去2年間にわたり各学校間の値段の統一と値下げを要求してきたためか下敷(1枚張の無地)の24パーセントを筆頭にすべての品目が昨年よりやや値下がりしていました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) ◎一般小売店での試買調査結果
( 図表説明 ) ◎小学校購買での試買調査結果
- 写真あり -
( 写真説明 ) 【学用品試買調査の集計をする消費生活モニター】