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【広報ふじ昭和52年】造林シリーズ【その4】

間伐は3月頃までが適期

 林が更に生長すると植栽樹木のスギやヒノキどうしが競争し合うようになります。そして、混みすぎているとふとることができず、細い木ばかりでひょろひょろした林になってしまいます。間伐はこのような状態にならないよう行う作業です。一般に間伐は除伐が終って林の形ができてからはじめます。そして、最後の収穫である主伐までの間に何回か行います。例えば、1ヘクタールに“ヒノキ”4,000本を植付け20年後は2,800本に30年後は1,500本にというように本数を減らしていきます。本数の減らし方によって、いろいろな形の木材が作れるのですが、その選木の方法が熟練しないとなかなか困難で、どの程度に伐採してよいか目標がつかみにくいものです。そんなときは林業試験場でつくった「間伐指針表」を目安にしてください。

間伐木で中間収入を!

 市内の森林の60パーセントは、すでに間伐を必要とする15年生〜30年生位の林です。ということは、林業家のみなさんの林の半分以上は間伐をするのが望ましいといえます。これから3月頃までが間伐の適期で、下草がほとんど出ていない林は早急に間伐しなければなりません。この冬は、みんなで間伐を行って健全な林を仕立てて早くふとらせ、より収穫を上げるよう心がけたいものです。ここで間伐を上手にやって、健全で活力ある森林が造成された場合の効果について触れて見ますと−
1.個々の木が玉揃良く成長し、良質材が生産される。
2.森林が整然と配置されるため、下草が適当に茂り表土の流出を防ぐことができ、大雨による山崩の防止等災害の予防に役立つ。
3.風通しが良くなり、病虫害の発生を防止できる。
 以上が、その主なもので、山林所有者の利益のみでなく、森林の活力が大きくなることは公益的機能を高め、関係住民全体に有形無形の利益をもたらすことになります。また、間伐した木は売れますので、林業家がまとまって上手に利用すれば早い時期に相当の収入を上げることができ、林業経営を非常に有利にします なお、間伐の手入れや労力、技術等の面で実施できないという人がありましたら下記へ問合せてください。
 市役所経済部林政課 電話51-0213 内線412
- 図表あり -
( 図表説明 ) 間伐指針表(1ヘクタール当り)

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