“火災は人災防ぐはあなた”を統一標語に、ことしも11月26日から12月2日まで全国一斉の秋季火災予防運動が行われますが、今回の火災予防運動は「家庭や職場の中での防火体制の確立」に重点目標をしぼり特に出火防止と人命安全の確保を呼びかけています。
■3日に1件の火災が発生
富士市消防本部がまとめた結果によると、昨年は111件の火災が発生し、市内のどこかでおよそ3日(79時間36分)に1件の割合いで火災が発生したことになります。そして、損害額も約2億3,000万円に達して1件当り208万円という大きな財産が灰になっており、富士市の財産が1分間に438円づつ煙とともに消えていった勘定になります。
冬から春に集中発生
この火災発生状況を月別にみますと3月が一番多くて20件、次に1月が14件、12月が13件、2月と5月がそれぞれ11件で、やはり火を多く使う冬から春にかけて集中的に火災が発生していることがわかります。
■火事は出す前に予防を
そこで、消防本部では、これから寒さに向って火を使う機会が多くなりますので、火事を出す前に予防を……と各家庭や職場のみなさんに次の点を充分注意するよう呼びかけています。
◎家庭では……
1.でかける前、やすむ前には火の元を点検しよう。
2.寝たばこやたばこの投げ捨ては絶対に止めよう。
3.ガスコンロや暖房器具は、使い方に気をつけよう。
4.お年寄りや幼児の安全な避難方法を考えよう。
5.消火用具や消火用水の備えをしよう。
6.ホテルに泊る時などには、避難の方法を確めておこう。
◎職場では…‥
1.消防計画など防火のための計画をよく理解しておこう。
2.消火訓練、避難誘導訓練を実施しよう。
3.火気の使用場所は、整理、整とんして安全を確かめよう。
4.通路や出入口などは、避難しやすくしておこう。
5.ガソリンや灯油などの危険物は安全に管理しよう。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 昨年の火災概況
( 図表説明 ) 原因別火災発生状況
( 図表説明 ) 季節別出火件数
- 写真あり -
( 写真説明 ) 火事を出す前に火の元を確かめよう