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【広報ふじ昭和51年】地震だっ!“ぐらっ”ときたらあなたはどうします?

 いつ起るかわからない地震は、わたし達人間にとっては大変不気味なものです。火災は予防に心掛ければ発生を防ぐことはできますが、地震はそうはいきません。いったん大きな地震が起れば2次災害、3次災害を連鎖的に誘い、貴い人命や財産をひとたまりもなく踏みにじってしまいます。それならば、地震の知識を身につけて、2次、3次の災害を引き起さないようふだんから心掛けておいて、被害を最少限にくい止めるよう万全の備えをしておくことが懸命の策といえましょう。

地震とはこういうもの

●地震はどうして起るのでしょう。
 地震は、地球内部の地殻またほマントル上層部の岩石に何らかの原因で力が加えられて、ひずみを増していき、そのひずみがついにある限界を超えたときに起ります。
- 図表あり -

●発生場所との距離は?
 地震が発生すると、NHKなどの地震情報等で震源や震度距離などが発表されますが、その用語は図にすると次のようになります。
- 図表あり -

●マグニチュードと震度のちがい
 マグニチュード(記号M)とは、地震そのものの大きさを表わす単位で、震度とは、観測地点における地面の揺れる程度を表わしたものです。通常、震度階を8段階にわけてあらわされます。したがって、地震の規模(マグニチュード)が大きくても震源地から遠ければ震度は小となり反対に規模は小さくても震源に近ければ震度は大となります。(図表1、2)
- 写真あり -
( 写真説明 ) 震度が大きいとこんな地割れも起ります=伊豆沖地震から
- 図表あり -
( 図表説明 ) 〔図表1〕
( 図表説明 ) 〔図表2〕

地震に伴ってこんな現象が起こります

●土地の隆起と沈下
 大地震が起ると、広い範囲で土地が隆起したり、沈下したりすることがあります。

●断層
 震源が浅い大地震のときは、地殻がある面で破かいされ、その面の両側の地盤とくい違いが生ずるときがあります。

●地割れ
 地震の震動で、軟弱地盤の道路等に地割れが発生します。

●山崩れ、山津波、落石
 大地震のときには、山の斜面が崩れることがあります。これを“山崩れ”といい、そのうち崩れた土砂が谷間を津波のように急速に流下するのを“山津波”といいます。震度5以上では、これらが多発し、死傷者が意外と多いので注意して下さい。前兆として、山鳴りがします。

●津波
 海底で地震が発生した場合に起ります。30分以内に潮が沖合まで引いたときは、その前兆ですから、すぐに避難の準備をして下さい。襲来すると、10分〜60分の周期で数回〜数十回ひきつづき現われることが多く湾入した港湾では波高が10メートル以上になることもあります。

自分の生命・財産は自分で守ろう

●家族で防災会議を
 地震はいつ発生するかわかりません。常に家庭内で話し合い、役割を分担しておきましょう。例えば
情報収集係=ラジオ等で正確な情報を
消火係=ガスコンロ等の火の元の確認と消火器の保管使用を
非常持出係=非常持出袋の保管と中に入れるものの確認を

●町内会等で自主防災組織の結成をあなたの家族だけで対処し切れなくなったとき、身辺にある町内会の協力が必要となるのです。そのために、町内会で自主防災組織を結成して常に訓練し地震に備えましょう。
 市役所、消防署、警察等の関係防災機関は、常にあなたの地区の自主防災組織と連絡を保ちますので、必ずリーダーの指示に従って下さい。

◇確かな情報を知ろう
 地震が発生すると約110か所の気象台や測候所のデータにより、放送局からテレビやラジオを通じ“地震情報”“津波警報”が放送されます。また、市でも無線広報等を使い情報をみなさんに提供します。

◇まず、火もとを切ろう
 大地震に襲われたとき、家などの倒壊で生命をおとすという惨事も考えられますが、もっと恐ろしいのは地震による火災に襲われることで、あちこちから火の手が上がり、逃げるに逃げられない状態がもっとも恐しいのです。そこで、わが家からは火を出さないという心掛けが大事です。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 外へとび出しては危険です。おそろしいのは地震による火災です。
( 写真説明 ) 外へとび出しては危険です。=伊豆沖地震から

絵で見る地震対策

- 図表あり -

そのときもしもあなたが…

▽木造家屋にいたら
 2階はまず安全、丈夫な家具に身を寄せて→
▽トイレや風呂にいたら
 狭さが安全地帯をつくってくれます。あわててとび出さず次の行動を
▽団地や高層アパートにいたら
 エレベーターはいけません。途中でストップしたら…→
▽デパートなどにいたら
 停電になってもあわてず出口などに殺到しないで係員の指示で秩序正しい行動を
▽商店街にいたら
 落下物のなさそうな道路の中央へ広場めざして移動。頭を買物カゴなどで保護して
▽車に乗っていたら
 これ幸いとスピードを上げて逃げたりしてはいけません。徐々に左側に事を寄せてエンジンを止めて停車を

- 図表あり -
あなたの避難場所は
・吉原地区
 市役所駐車場、市民広場、南町公園、住吉町公園
・伝法地区
 伝法小学校、吉原第一中学校
・今泉地区
 今泉小学校、吉原第二中学校、吉原商業高校、木の宮運動場、神戸小学校
・広見地区
 広見小学校、広見公園
・原田地区
 原田小学校
・吉永地区
 吉永第一小学校、東中学校、吉原第三中学校、吉原商業高校、吉永第二小学校、勢子辻分校
・須津、浮島地区
 東小学校、須津小学校、須津中学校
・元吉原地区
 元吉原小学校、元吉原中学校、駅南公園、港中央公園
・大淵地区
 大淵第一小学校、大淵第二小学校、大淵中学校
・鷹岡・大淵・伝法地区
 丘小学校、岳陽中学校
・鷹岡地区
 鷹岡小学校、鷹岡中学校、天間幼稚園
・駅北地区
 米の宮公園、富士第一小学校、富士見高校、富士中学校、富士高校
・駅南地区
 富士南中学校、富士第二小学校
・田子浦地区
 田子浦小学校、田子浦中学校
・岩松地区
 雁公園、岩松小学校、岩松中学校、湯沢平公園
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