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【広報ふじ昭和51年】神谷千人塚古墳など4基を市史跡に指定 その1

古墳を大切に保存しましょう

 古墳は、今からおよそ1600年〜1300年ぐらい前に造られた当時の支配者や有力者の墳墓で、市内には約400基余りの古墳が富士南麓から愛鷹山麓にかけて広く群集分布しております。市では、このたび、これらの古代社会、文化の解明に貴重な文化財である古墳のうち、比較的規模が大きく、保存状態のよい次の4基を新たに市指定史跡として指定いたしましたので、今回から2回にわたってご紹介します。

実円寺西第1号墳

■史跡 実円寺西第1号墳(一色古墳支群D第34号墳)
・員数 1基
・所有者(管理者) 富士市津田84番地 牧野八重子さん
・所在地 富士市三ツ沢字片曽286〜1番地
・現状及び内容
 三ツ沢の西側に発達する丘陵の先端、海抜85メートルに占地する円墳。主体部横穴式石室は露出開口し、一部天井石の落盤がみられるが、石室の保存状況は良好である。石室は全長11.08メートル、主軸方位N−3°−Wで用石は玄武岩質の地石と認められる。
 ・石室高さ 2.35メートル(奥壁部)
 ・石室巾 1.90メートル(奥壁部)
 ・石室構築 片袖式石室
 昭和50年8月に墳丘実測及び石室清掃実測調査が実施され、特に墳丘は径20〜25メートル程の規模を有し、市内後期群集墳中の最大例に、また内部主体横穴式石室は、その規模において県下最大例に含め得るものである。後期古墳。

千人塚古墳

■史跡 千人塚古墳(須津古墳支群J第10号墳)
・員数 1基
・所有者(管理者)官地(大蔵省)
・所在地 富士市神谷字赤坂
・現状及び内容
 海抜68メートル、須津川の河岸段丘上に位置する円墳で俗称を千人塚という。現在の径12メートル、高さ3.6メートル、墳丘は東西に削られて石室が露出する。内部主体石室部は安山岩の自然石で築いた乱積無袖形横穴石室で、大きさは全長10.6メートルの底幅1.66メートル、天井幅1.27メートル、奥壁の底幅1.54メートル、天井幅1.7メートル、中央部の底幅1.65メートル、天井幅1.51メートル高さは羨門75センチメートル、奥壁1.27メートル、中央部1.51メートルある。
 古墳の墳丘を復原してみると直径は約17メートル前後を測り、高さは原形より封土が多少流出していると見て4メートルはあったと思われる。
 後期古墳の1つ。神谷古墳群の中では大型墳の1つであり、神谷群の主をなすものといってよいと思われる。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 実円寺古墳
( 写真説明 ) 実円寺西古墳の石室内部
( 写真説明 ) 千人塚古墳
添付ファイル
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