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【広報ふじ昭和51年】“がけ崩れ災害”を無くそう

市内の危険か所は34か所

 これから雨期を迎えますが、長雨と台風は思わぬ“がけ崩れ災害”をもたらします。このがけ崩れは、がけと地面の角度が30度を越すと起きやすくなり、また、崩れる高さが家の屋根を越すようながけが大変危険です。現在、がけの角度30度以上で高さ5メートル以上、人家5戸以上の危険か所は県下に2,129か所、もっと小規模なものを含めると5,177か所にもなるそうです。また、市内でも一応危険と見られるところは、急傾斜地が31か所、人工斜面3か所となっています。

雨が降ったら
<雨期には、がけよりなるべく離れた部屋で休みましょう。>

がけ崩れのおそろしさを再認識しもう一度身のまわりを……

 このように危険のあるがけも、ほとんどが個人の管理であり、災害は住宅地の中のごく限られた局地的なものが多いので、市民一人一人が被害を受けないよう十分注意することがかんじんです。そして、がけ崩れのおそろしさを再確認してもらうため、県下一斉に6月1日から7日まで“がけ崩れ防災週間”が設けられました。もう一度自分の住んでいる身のまわりを調べて、雨期に備えましょう。

 ■特に危険な“がけ”
・がけの角度が30度以上の傾斜(40度〜50度付近になると特に危険です。)
・屋根より高い5メートル以上のがけ
・斜面の地割れ、湧水のにごり、水のふきだし、石がパラパラ落ち始めた時

 ■注意したい“がけ”
・凹凸がある場合
・上部がおおいかぶさっている場合
・湧水があったり、水が集まりやすいところ
・ようへきや、石垣に割れ目のある場合
・近くで崩れたことのある場合
・がけすそを切り込んだようなところ
・表土の厚いがけ
・岩が土のようにボロボロになっている場合
・かたい岩でも割れ目の多いがけ
・シラスなど水に弱い土質のがけ
・上部の排水が完備していないがけ
 ■がけの見廻りを早目に
・水路の掃除
・雨水などをがけに流さないように水路を作る
・風で地盤をゆさぶる大木を切る
・不安定な土塊を切りとる
・木や板の棚や石積をする
・ビニール等でがけを覆い雨水の浸透を防ぐ
・構造物の異常は修理補強する

 ■日ごろの注意と心がけ こんなことはやめましょう
●がけ下を切ったり、がけの上に土を盛るなど、がけに手を加えること
●がけのそばに家を新築したり増築したりすること
●水をたれ流したり、がけの上に水をためたりすること
●がけを不安定にするような構造物を作ること
- 図表あり -
- 写真あり -
( 写真説明 ) 49年7月7日の七夕豪雨で……
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