建設省の増岡康治河川局長ら一行が4月12日、富士地区を視察しました。途中市役所に立寄り、富士市・富士宮市・芝川町から陳情を受けました。
富士市からは渡辺市長が、1.吉原・富士海岸の事業整備促進について、2.都市河川事業の整備について、3.砂防事業の整備についての3項目を陳情しました。また、富士宮市と芝川町からは、富士山大沢崩れ砂防工事の早期完成について、潤井川改修工事の促進についてなど陳情しました。
このうち、吉原・富士海岸の整備について渡辺市長は−
長年にわたって要望してきた富士海岸も、51年度から建設省直轄事業として認められ、地元住民と共に感謝しております。これまで両海岸は、国・県において保全工事をすすめていただいてきましたが浸蝕はとどまることなく進行し、堤防のすぐ近くまで達しています。地元住民の不安は計り知れず、市としても海岸を守っていくことを最大の使命としているので、今後、なお一層、吉原・富士両海岸の整備促進をお願いします。
なお、陳情を受けた増沢河川局長は、私は中部地方建設局にもいたことがあり、このへんのことはよく知っているし、河川局の仕事も富士山のてっぺんから駿河湾の海岸まで対象にしています。この中に人口急増地帯としての富士市をはじめ、富士宮市、芝川町があるので、防災事業を進めておかなければ将来大変なことになると強く感じました。本日色々お話しを伺いましたので、できる限り地域の要望にこたえて行きます。とあいさつがありました。
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( 写真説明 ) 浸蝕防止のためテトラポットが置かれた吉原海岸