県立普通科高等学校建設促進富士地区期成同盟会は、2月24日、第2回目の会合を市役所で開き、高校建設用地の決定、確保など今後のスケジュールについて話し合いました。
期成同盟会は昨年7月、富士市、富士宮市、芝川町の2市1町で、県立普通科高校の建設促進をはかるために設立し、これまで再三県知事及び関係機関へ陳情を行ってきました。しかし、誘致運動は富士地区だけでなく、県下の各地区から行われ、激しい誘致合戦が展開されました。
このため、県教育委員会は昨年11月、「高等学校整備中期計画県立高校新設計画」を発表し、順位づけを行いました。この計画は昭和60年をメドにしたもので、設置順位は前期(55年まで)が、現在建設中の袋井に続き2校目が静岡、3校目が富士、以下西遠、田方、西遠学区で、後期は田方、富士、清庵、静岡、西遠学区の順となっています。
富士地区が3番目になった理由として県教育委員会は、同地区には県立普通科高校が4校だけで大規模校が多く、進学率の高いのに比べ学区外進学、あるいは私学依存度の高いことを上げています。しかし、新設計画は建設順位を決めたもので、年度は明らかにされていませんでした。
52年度開校を目標に県へ働きかけ
そこで期成同盟会は、52年度開校を目標に県へ積極的に働きかけ、学校用地を先行取得し、受入れ態勢をかためることになりました。
これまでの調査で、必要な学校用地面積は49,500平方メートル。建設場所が市街化調整区域内でも高等学校の位置を決めることによって建設ができるなど、地域設定をするための資料づくりも進んでいます。また、建設用地を決める条件として、交通の便がよいところ。環境がよく十分な空間がある。通学時間が1時間程度のところ。2市1町の住民の賛成が得られるところとしています。
また、26日の話し合いで、2市1町の代表者で「用地選定小委員会」を設け、候補地を6月までに決める。県が52年度の予算編成をはじめる前に用地を確保するため、9月中に買収を行うことなど、今後の日程も決まりました。
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( 写真説明 ) 市役所で開いた期成同盟会の第2回会合