【広報ふじ昭和51年】51年度当初予算案を内示
一般会計185億8,600万円 特別会計87億7,814万円
昭和51年度の予算編成作業を昨年11月からはじめましたが、さきごろ市長査定が終り各部課に内示を行いました。新年度予算は、きびしい地方財政を考え、50年度並の予算規模を想定し、堅実な財政維持に努め、市民のためにやらなければならない施策に重点をおいた予算編成となりました。
財源的には、50年度に引続いて市税収入の伸びが期待できない困難な状況です。しかし、公害医療補償給付費をはじめ、各種扶助費の経費増に対応し、市民生活に直接関連のある道路や河川、下水道施設、教育施設などの整備事業を重点的な施策として取り上げました。特に国の景気回復政策も考え積極的な予算化をはかりました。
この結果、一般会計当初予算は185億8,600万円、特別会計は87億7,814万円、合計273億6,414万円となりました。これを50年度当初予算と比較してみると、一般会計で7パーセント、特別会計で3.6パーセント、合計では5.9パーセントの増加となりました。なお、5.9パーセントの伸び率は合併後では最低となっています。
それでは、新年度予算の概要、重点事業の内訳を、現在策定中の富士市総合計画(シビルミニマム)に基づいた都市づくりの4つの課題別に分けてお知らせいたします。
■いのちと健康を守る施策は10億7,425万円
いのちと健康を守る施策は、保健医療、救急、公害防止、交通事故防止などがあります。
保健医療関係では、公害病補償給付事業に4億7,046万円、このうち補償法分が3億5,243万円、市単独分が1億1,803万円で、月平均の対象者は960人を見込んでいます。中央病院の医療機器の整備や運営費の助成に2億5,750万円などです。交通事故防止のためには歩道、道路照明灯、道路反射鏡などの交通安全施設の整備に6,270万円などです。火災防止のためには、消防ポンプ車の購入、防火水槽、消火栓の設置などに4,095万円、災害防止のためには河川の整備事業に1億4,505万円などです。
■快適で住みよい豊かなまちをつくる施策は56億7,775万円
快適で住みよい豊かなまちをつくる施策は、住宅、市道整備、土地区画整理、上下水道、清掃、農林業などがあります。
住宅では第1種公営住宅建設事業(富士見台団地に5階建で80戸)に4億5,037万円、勤労者の持家住宅建設資金融資事業に1億円などです。市道整備では、新設改良、舗装事業などに4億8,262万円、街路整備では、都市計画街路事業、街路用地取得事業に4億9,300万円などです。土地区画整理では、富士駅周辺と依田原新田土地区画整理事業などに10億9700万円です。上水道では、第4次拡張事業、配水設備改良事業に4億2,443万円です。下水道(路)では、公共下水道富士処理区処理場整備事業、都市下水路整備事業などに9億9,563万円です。
公園緑地関係では、総合運動公園の造成、用地取得事業などに1億8,300万円です。農林業では、須津第2農地保全、富士東部湛水防除、大淵畑地総合整備など県営土地改良事業に3億4,431万円、小口貸付資金預託、商工中金貸付預託など商工金融対策事業に3億5,471万円などです。
■こどもや老人などの生活を守る施策は7億6,504万円
こどもや老人などの生活を守るための施策はこどもと母親、老人、消費者、勤労者などがあります。
乳幼児の医療助成事業(対象人員3,345人)に3,675万円、老人医療費助成金支給事業(国庫補助対象人員6,080人、市単独対象人員620人)に2億6,343万円、そびな保育園増設事業に2,842万円公設地方卸売市場運営管理費に2億9,440万円などです。
■教育や文化の水準を高める施策は31億9,090万円
教育や文化の水準を高めるための施策は幼児教育、義務教育、高等学校、社会教育、社会体育などがあります。
幼児教育関係では田子浦幼稚園改築事業に9,437万円私立幼稚園PTA助成事業(1人年額1万円を12,000円に引上げ3,600人分)に4,320万円などです。
義務教育関係では、富士見台小学校(仮称)新設事業に4億8,812万円、広見小学校屋内運動場新築事業に8,880万円、富士南小学校(仮称)用地取得事業に7億5,000万円、岳陽中学校増築事業に2億8,726万円、須津中学校改築事業に4億2,592万円、文教施設整備用地取得事業(仮称天間小・富士中央小)に6億円などです。なお、富士見台小、岳陽中、須津中は52年度の債務負担行為分も含んでいます。
社会体育関係では、卓球場新築事業(プレハブ平家建129平方メートル)に1,094万円、木の宮運動場公園テニスコート整備事業に480万円などです。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 進む富士駅周辺の土地区画整理事業
( 写真説明 ) 最後の仕上げを急ぐ岩松小学校校舎建設
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp