田子の浦港へ行くと大きな船からチップや木材をおろしたり、荷物を積んだりしていますね。外国の船もたくさん入ってきますが、さきごろ清水税関支署田子浦出張所から、昨年1年間の輸出入の貿易概要が発表されました。
輸出は26億300万円、輸入は197億6,200万円で、合計223億6,500万円となり、49年が223億9,900万円ですからわずかに減っています。
■輸出
輸出は26億300万円で、49年が25億8,100万円でしたからわずかに増えています。品目別には製紙機械を主体とした「一般機械」が一番で14億5,900万円、次いで「紙・板紙」が5億6,200万円、富士宮特産の「にじます」1億3,800万円などです。
輸出先では、ニュージーランドが6億4,200万円で全体の24.7パーセントを占めていますが、これは製紙機械のプラント輸出によるものです。次いで中国が紙・板紙を中心に5億6,200万円、カナダが製紙機械などで4億7,000万円,インドネシアが製紙機械、紙・板紙の輪出で3億5,200万円です。このほか、韓国、マレーシア、イギリス、アメリカなど全部で20ヵ国にも及んでいます。
■輸入
輸入は197億6,200万円で、前年が198億1,800万円ですから、わずかに減少しました。品目別では「とうもろこし」が18万トンで83億6,200万円「木材チップ」が28万トンで57億9,600万円、「木材」が23万立方メートルで40億9,500万円、以上の3品目で全体の94.6パーセントを占めています。
輸入先別では南アフリカがとうもろこしを主体として61億1,200万円、次いでマレーシアが木材、チップなどで52億,800万円、このほかアメリカ、モザンビク、ソ連、イソドネシアなど23ヵ国にも及んでいます。
外国貿易船の入港数は159隻で、前の年に比べ21隻少なくなりました。国籍別では、日本が43隻、リベリア34隻、パナマ25隻、マレーシア19隻、ソ連14隻、ギリシャ7隻などで、14か国の船舶が入港しました。