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【広報ふじ昭和51年】学園ひろば

ふるさとの伝説

帳塚さん
 江戸時代の農民は、自分達の作った農作物の半分くらいは、年貢として納めなければなりません。ですから、その日その日を食べていくのがやっとの生活でした。
 今から270年くらい前のこと、ひでりが続いて作物がなにもとれない時がありました。食べるものがなくて農民は大変苦しんでいました。
 ところが、作物はなにもとれなくても年貢は決ったとおり納めなくてはなりません。落合、中野、三ツ倉、片倉の4つの村では「どうしたらいいんだろう」とみんなで毎日話し合っていました。
 農民の苦しい生活をみかねた落合村の名主新右衛門は「どうか年貢をまけて下さい」と領主にうったえましたが、いくらお願いしても領主はきき入れてくれません。
 このうえは直接幕府にうったえようと、新右衛門は村を出ました。ところが、いく日たっても新右衛門は帰ってきません。1か月くらいたってから、江戸から死体を引き取りにこいと知らせがありました。
 上下の関係のきびしいこの時代は農民が自分の意見をうったえることはゆるされないことだったのです。新右衛門の死をかけてのうったえでやっと村の年貢は軽くなりました。
 その後、4つの村の人達は新右衛門の家の近くに石ひをたてました。石ひの下に、血判書やたんがん書など帳面をうめたので、今でも帳塚さんと呼んでいます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 新右衛門を祭った落合の帳塚

楽しいタコ上げ大会

 タコ、タコ上がれ、天まで上がれ。みんなお正月にはタコ上げをしましたか−。
 神戸小学校では始業式のあと、近くの富士見台団地でタコ上げ大会を行いました。タコは冬休みに造ったもので、人気のある洋ダコ、1メートル以上もある角ダコ、なかには家の形をしたタコもありました。
 あいにく風がなく、上げるのに苦労していましたがみんな楽しいひとときを過ごしました。
- 写真あり -

どんどん焼き

 1月14日を中心に各町内で“どんどん焼き”が行われました。どんどん焼きは、正月のしめ飾りや、書初めを焼く行事で、その火で焼いたダンゴを食べると、病気をしない、虫歯にならない、書初めが高く上がると習字が上手になるなどといわれています。
 このへんではどんどん焼きと呼んでいますが、さぎちょろ、さいとやき、ほっけんぎょう、ほちょじなどと呼ぶところもあります。
- 写真あり -
添付ファイル
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