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【広報ふじ昭和51年】富士503計画の成果現われる

昨年12月26日、環境庁から全国の主要都市で実施した昭和49年度の大気汚染状況調査結果が発表されました。これによると市内の二酸化硫黄の時間平均値は、今泉小学校0.042PPM、富士保健所、鷹岡公民館が0.036PPMと全国でも汚染のひどい上位5位までに含まれていました。
しかし、富士市は昨年4月から、全国でも初めてといわれる企業別に硫黄酸化物の削減率を決めた総量規制(富士503計画)を実施しており、6〜8か月間の測定で前年度を大幅に下回っていることがわかりました。そこで、富士503計画が実施されてからの測定結果と49年度を比較してみました。

各工場が排出量削減に努力

 昭和49年度と50年度の二酸化硫黄濃度測定結果と環境基準対比は下の表のとおりです。この測定結果は、昭和50年度が半期の測定値であり、正確な前年度対比はできないものの大幅な減少があるものと考えられます。
 前半期において環境基準を達成していないのは、市内9測点のうち吉原第三中学校、勤労青少年会館、今泉小学校の3測点です。しかし、昭和49年度にはまったく基準達成が見られなかったことから考えると、富士503計画の成果が現われてきているものと思われます。
 このことについては富士503計画の実施により各工場とも一斉に排出量を削減した結果であり、とくに次の点が考えられます。
(1)鷹岡地区では中小11工場が共同ボイラー事業を完成させ煙突を1本にして排煙脱硫装置を付けたこと。
(2)今泉地区を中心に23の工場が工業ガスに切換えたこと。
(3)大手工場がほとんど排煙脱硫装置を付けると同時に煙突も新設し煙突実高が変ったこと。
(4)中小企業ではほとんどがイオウ分0.5パーセント以下の良質な重油に切り換えたこと。
などが考えられます。


環境基準達成にいま一歩

 従って市内の環境濃度は昭和49年度以前と比較すると著しく減少するものと見られ、後期の測定結果により環境基準達成にいま1歩という現状になると思われます。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 二酸化硫黄濃度測定結果及び環境基準対比
( 図表説明 ) 〔注〕 *1 4月〜9月までの期間平均値 *2 4月〜12月までの期間平均値 *3 4月〜9月までの環境基準対比 49年は4月〜50年3月までの期間平均値及び環境基準対比
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