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【広報ふじ昭和50年】贈答用品の試買調査

セット物は割高

富士市消費生活モニターは、お中元シーズンを前に、箱詰やセット物の贈答用品の試買調査を6月23日から3日間行いました。今回の調査は、日本百貨店協会と日本チェーンストア協会が自主的に決めた空間容積20パーセント、包装費は商品価格の15パーセント以内という基準が守られているか、単品買いとの価格比較や保存期間を超えているものはないかなど調べました。この結果、贈答品は中味よりも見た目がよければというメーカーの姿勢や商品によっては価格も割高になっていることなどがわかりました。

 調査は乳酸菌飲料、乳製品、果実かん詰め、調味料、食用油、コーヒー、紅茶の7種類19品目で、モニターが市内の商店からセット買いと、セットに含まれている品物の単品買いをしてきました。そこで、同一品目ごとに空間容積(20パーセント)、包装費(商品価格の15パーセント以内)、単品との価格比較、保存期間が超えているものはないか調べましたが、次のような結果がまとまりました。
■包装品(過大包装や容器)について
 空間容積の基準を超えていたのは調味料の一部と紅茶でした。特に紅茶は、3品目とも上げ底になっており、これも中を開いて見なければ判らないようになっていました。
 また、調味料のなかには、かん入り容器のなかに更にビニール袋詰めにしてあったり、かんの中味が70パーセント位しか入っていないものもありました。

■包装費と商品販売価格差について
 乳酸菌飲料は3点のうち1点が基準を超えていました。これは2,500円のセット物で、1点づつ買うと2,110円となり、包装費が390円(15.6パーセント)かかっています。
 果実かん詰めも3点のうち1点が基準を超え、残りも基準すれすれでした。この場合は1,500円のセット物で、1点づつ買うと995円、包装費は実に505円(33パーセント)で基準の2倍以上となっています。
 コーヒーは3点のうち1点が基準を超え、他の1点は単品売りがないため、メーカーに問い合わせたところセット詰のためだけに作っているので価格がわからないという返事でした。
 紅茶は3点のうち2点が基準を超えていました。このうち1,800円のセット物の場合、単品買いだと1,221円で、包装費が580円(32パーセント)です。

■保存期間と製造年月日について
 食品の保存期間は、基準となる日数が統一されていないし、メーカーに問い合わせてもそれぞれ違った答えがかえって来たりして、調査がむづかしいため、公共機関で発行している資料をもとに調べました。この結果、食用油のセット売りのなかに2年3か月経過(保存の目安はメーカーで2年)したものがあったので、メーカーに連絡したところ回収することになりました。このほか果実かん詰で保存期間すれすれのものがありましたが、全般的には良好でした。
贈答品は外観より中味で

 今回の調査を総合してみると、セット物の中には実用的でない品物が見られました。また、消費者も贈答品という特殊性から、あまり価格と経済性について吟味しない傾向があるようですから、今後、消費者も外観より中味で贈答品を買うよう心掛けることが大切です。
 なお、協会が包装費の基準などを定めても、セット物の中には贈答品専門につくる品物が多くあるため、消費者は比較することができにくくそんなことも含めこれらの結果は国・県のモニターや消費者団体を通じ業界などに消費者のためになるような贈答用品を作るよう要請します。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 試買品を調査する消費生活モニター
添付ファイル
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