小雨や霧雨のとき雨水が目に入って痛みを感じたことはありませんか−汗が目に入った時と同じような状態になります。これは酸性度の強い雨によって起こるもので、2〜3年前から各地で被害が出ています。酸性降雨の被害は6月から10月までの夏場に多く発生しますので、すこしの雨でも雨具を使い、予防をするなど注意をしてください。
雨の降りはじめに強い酸性度
大気中の二酸化いおうや窒素酸化物などの酸性物質が、雨水に溶けると酸性の雨が降ります。この酸性度がPH3.5以下になると酸性降雨といい、目や口(のど)に入ると痛みを感じることがあります。
雨水の酸性度は、雨の降りはじめや霧雨などの時に高い傾向にありますが、雨が降るまでの気象条件によっても左右されます。特に無風状態で温度が高く、どんよりした天気が続いたあとは酸性度も強くなっています。
市でも酸性雨の測定を昭和47年から庁舎の屋上で行っていますが、これまでの測定値はPH5前後となっています。しかし、昭和47年以降において郵便局員、保線区員など屋外で作業をしている人達から被害の届出が3件ほどありました。
酸性雨の被害を防ぐには、雨が降ってきたらすぐに家の中へ入るなり雨具を使用することです。特に、屋外で作業をしている人、自転車やオートバイで走行しているときには注意をしてください。大雨や長く降りつづいている時には、ほとんど影響はありません。
なお、酸性度による被害があった時には、富士保健所(電52-5010)または市公害課(電話52-0123・内線558)へご連絡ください。
〈PH〉
酸性度とアルカリ度を示す記号で、7を中心に1〜14の数字で表わしています。7が中性で、7より数字が大きくなるとアルカリ度が強く、逆に小さくなれば酸性度が強くなります。
目やのどに痛みがあったときは洗顔、うがいをすればよくなります
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