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【広報ふじ昭和50年】地震だ!!あわてず さわがず れいせいに

1分たったらまず安心

 昨年5月の伊豆半島沖地震、7月の七夕豪雨と県下で続いて大きな災害が起りました。七夕豪雨では300ミリから400ミリの雨が降り、市内全域にわたって被害が出ています。だれしも災害で被害を受けた当座は防災対策などを考えるようですが、すぐに忘れてしまいます。しかし、万一の場合に備え普段から心がまえをしておけば、とっさの場合、落着いた行動ができおおいに役立ちます。みなさんのお宅でも地震や台風などの時、どんなことをしたらよいか家族で話し合って万一に備えてください。
 台風や大雨などは、ある程度の予測はできます。ところで地震はどうでしょうか−。なんの前ぶれもなくグラグラグラ、どうしたらよいか判断する余裕さえもありません。短かい時間に大きな被害が出るのも地震で、みなさんも何度かビックリした経験があることかと思います。
 日本は特に地震の多い国で、これまでの統計から人体に感じる地震が1年間に1,100回以上も発生し、1日に3〜4回はどこかで有感地震が起っています。また、1年間のうちでも夏場に多く起っていますから、6月から8月は危険時期といえます。
 静岡県下に被害が出た地震は、昨年の伊豆半島沖地震がまだ気憶にあると思いますが、それ以前の主な地震は下の地図に表わしました。このほか、カムチャッカやチリで起った地震のため津波による被害も3回ほどありました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 静岡県に被害を与えた過去の大地震 年代・発生場所・マグニチュード
どんな場合でも落ち着いた行動を

 大地震が起ったとき、その前後にそれより小さな地震が続発することが多くあります。小さな地震が続いて起るときは危険信号といえます。しかし、どんな場合でも落着いて行動することが第1です。大揺れは案外短いもので、1分たったらまず安心です。あわてて外に飛び出す方がかえって危険ですね。揺れがひどく歩けないときは、座ぶとんで頭をおおい、じょうぶな家具に身をよせてようすを見てください。家の中でも柱や壁の多い便所、風呂場は比較的安全な所です。


地震の8か条 これだけは忘れずに

 地震が起ったとき、あわてず、さわがず、おちついて次のことを行ってください。
・手早く火の始末(ガスボンベの元せんもしめよう)
・あわてて外に飛び出さない
・火が出たらみんなで協力、消火が第一
・持ち物は最少限に
・避難は近くの避難場所へ
・避難は歩いて、自動車は絶対に使わない
・津波、がけくずれに注意
・秩序は絶対に守ろう

◇非常持出品はまとめて
食料品、薬品、衣類などの身の回り品、貴重品などは、わかりやすい所にまとめておけば、すぐに持出せます。

指定避難場所

 市の指定避難場所は、41か所にあります。建物の中は危険ですから、学校の運動場や公園などを指定してあります。

■吉原 吉原小学校・市役所駐車場 市民公園
■伝法 伝法小学校・吉原第一中学校
■今泉 中央図書館広場・今泉小学校・吉原第二中学校・県立吉原高等学校・神戸小学校
■広見 広見小学校
■元吉原 元吉原小学校・元吉原中学校
■須津・浮島 須津小学校・須津中学校・東小学校
■吉永 吉永第一小学校・吉原商業高等学校・吉原第三中学校・東中学校・昭和幼稚園・吉永第二小学校・吉永第二小学校勢子辻分校
■原田 原田小学校
■大淵 大淵第一小学校・大淵第二小学校・大淵中学校
■富士駅北 富士第一小学校・富士中学校・県立富士高等学校・富士見高等学校
■富士駅南 富士第二小学校・富士南中学校
■田子浦 田子浦小学校・田子浦中学校・田子浦幼稚園
■岩松 岩松小学校・岩松中学校
■鷹岡 鷹岡小学校・鷹岡中学校
■伝法・鷹岡・大淵 丘小学校・岳陽中学校

がけくずれを防ぐには

 大雨などの災害で起こるガケくずれの大部分は、個人が管理している山林や住宅地の中で発生する局地的なものがほとんどです。国や県、市は「急傾斜地崩壊による災害の防止に関する法律」に基づいて、積極的な対策、指導を進めています。みなさんも家の回りや所有地を点検して危険な所は1日も早く手当をしてください。

特に危険なガケ
・傾斜が30度から50度になると、がけくずれが発生しやすくなります。
・5メートル以上の高いガケ地は、住宅などをおしつぶす危険があります。
・地割れ、落石、突然の湧水があったり、水の集まりやすい所などはくずれやすいので注意が必要です。

注意したい気象条件
・降りはじめてから100ミリを越えるような長雨がつづいたあと。
・1時間に20ミリを越えるような強い雨がふりつづくとき。

日頃の注意と心がけ
・がけのそばに家を新築したり増築する時は、その前にまず防災対策をしてください。
・水をたれ流したり、がけの上に水をためたりしない。
・がけを不安定にするような構造物を作らない。
・くずれそうな所は、とり去り、木や板のさく、石積みなどで補強する。
- 写真あり -
添付ファイル
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