田子の浦港へ行くと外国の大きな船が荷物をおろしたり、積んだりしているね。外国航路の船が港へ出入りするようになったのは、昭和41年に国際貿易港になったからなんだ。
それでは清水税関支署田子の浦出張所がまとめた、昨年1年間の輸出入についてお知らせします。
輸出は25億8,000万円、輸入は198億1,800万円で、合計223億9,800万円となり、前の年に比べ75億100万円も増えています。
輸出したおもなものは、“紙や紙製品”が9,794トンで12億2,300万円、全体の47.4パーセントを占めています。次は“パルプやくず紙”で2,500トン3億7,600万円、“機械”が2億9,500万円、富士宮特産の“にじます”が2億4,700万円などです。輸出先別では、マレイシア5億800万円、中国4億5,700万円、オーストラリア4億200万円、ベルギー2億2,600万円の順で、全体では19ヵ国におよんでいます。
輪入したものは、“とうもろこし”が19万2,000トンで85億5,500万円、“ウッドチップ”が29万5,000トンで48億900万円、木材23万立方メートルで41億9,400万円と3品目で全体の88.6パーセントを占めています。このほか“無煙炭”や“カオリン(紙のつや出し)”“りんこう石”などがありました。輸入先ではアメリカ43億7,500万円、マレーシア41億2,300万円、南アフリカ27億1,300万円、モザンビーク22億9,700万円で、全体では21ヵ国にもなります。
外国貿易船の入港数は180隻で、前の年が206隻でしたから28隻少なくなりました。しかし、大型船の入港が多くなり、輸出入額は増えたわけです。
国籍別では日本が79隻、リベリア・ソ連24隻、パナマ19隻、マレーシア14隻、ギリシャ6隻などです。
- 写真あり -