医者の不養生と良く言われますが私自身も以前は山登りやスキーにかなり熱を入れていました。しかし、仕事がいそがしくなると自分の健康作りなど考える間もなく過してきました。ところが3年程前から、時々運動不足による腰痛などの症状を覚えるようになりました。
これではいけないと思っていた矢先、友人にすすめられたのがマラソンです。それまで走るなど全く考えてもみませんでしたが、先ず第1に手軽にできる、第2に費用がかからないことが魅力ではじめ、いつのまにか3年近くになりました。今では同好の士も15人余を数え、毎朝6時20分に米の宮浅間神社に集って走っています。
人間の身体は年令と共に老化してゆきますが、幸な事に筋肉だけは使えばそれだけ丈夫になるという性質を持っています。従って中年になってからマラソンをはじめても練習さえ積めば10キロメートル走る位の筋肉は充分ついてきます。次に歩く・走るという事はすべての運動の基本です。体重を支えて運ぶことで下肢の筋肉を、腕を振って走ることで上肢の筋肉を、軀幹のバランスをとることで腹筋・腰背筋をという具合に、身体の筋肉をバランス良く発達させる効果があります。更に運動することによって体内の余分な糖分や脂肪分を消費させ血行を良くし、肥満の改善・心臓機能や肺機能の改善にもつながります。
以上簡単に私の体験からマラソンの効用についてのべましたが、最後にこれから始める方に一言
1.各自の体力に応じた距離とスピードではじめる。
2.短い距離でも毎日続け、徐々に距離をふやす。
3.心臓病やその他走るのに支障のある病気があると思われる方は、必ず医師に相談してからはじめる。みなさん無理をしないで、マイぺ−スで体力づくりを行ってください。
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( 写真説明 ) マラソンで体力づくりをする田辺氏(右から2人目)