【広報ふじ昭和50年】仮谷・金丸両大臣が富士市を視察
1日も早く沼津バイパスを建設
仮谷建設大臣、金丸国務大臣(国土庁長官)、斉藤国土庁政務次官の一行は、1月18日富士地域を視察しました。
一行は富士宮市で富士山大沢くずれや潤井川などを視察したあと、午後2時すぎ富士市を訪れました。富士市では山本県知事、渡辺市長らの案内で、富士川河口の緑地公園、富士吉原海岸の浸蝕状態、田子の浦港、柏原地先の国道1号線の実状をこまかく視察しました。
そのあと市役所で、富士市をはじめ沼津市.御殿場市など周辺市町長から重要問題の陳情を受けました。
富士市からは国道1号沼津バイパスの建設促進、富士吉原海岸の浸蝕防止事業の促進、富士山麓の保全と森林の保護育成についてなど6項目を行いました。このほか、沼津市や御殿場市、裾野市からもバイパスの建設問題などが出されました。
なお、仮谷建設大臣は、陳情を受けたあと記者会見を行い、国1沼津バイパス建設と交通公害の問題について次のように語っています。
この問題は話しを聞いているし新聞などで見て承知している。一度現地を見たいと思っていた。今日は普段の3分の1ぐらいの交通量という話しだったが、大型車両の通行などを考えると周辺住民の方は夜も眠れないでしょう。バイパス建設は最優先に行っていきたい。用地買収も50年度から行い、買収が終りしだい工事に取りかかる。
さらに地元から要望されている夜間大型車両を東名高速道路にう回させる問題は、う回路の住民に同じような迷惑をかけることになるので、車両の通行は今のままで、夜間は減速させるなど通行制限をもっと厳しくしていく。規制をしながらバイパスを1日も早く建設していくということです。
海岸の浸蝕防止事業の促進など6項目を陳情
一般国道1号沼津バイパス建設促進について
沿線住民を交通事故や交通公害などから守るため、国道1号沼津バイパスが早急に完成するようご配慮をお願いいたします。
富士・吉原両海岸の浸蝕防止事業の促進について
富士・吉原海岸の浸蝕が急速に進行しているので、海岸保全事業の重点的促進をお願いいたします。
西富士一般有料道路の早期完成について
国道139号バイパスの機能を持つ西富士一般有料道路の建設、ならびに国道1号との接続が早期に完成するようご配慮をお願いいたします。
公共下水道整備事業の促進について
公共用水域汚濁の抜本的な解決のため、公共下水道事業の促進が図られるよう国庫補助金の増額をお願いいたします。
都市計画緑地第1号富士川緑地整備事業の推進について
富士川緑地公園は昭和47年から3年間に10.6ヘクタールの整備を行ってきましたが、引続き事業の推進が図られるようお願いいたします。
富士山麓の保全と森林の保護育成について
日本を代表する富士山の自然を守り、富士山麓の保全をはかるため、緑の公益的機能を果たす森林の積極的保護育成、自然の姿への復元をはかる保護地区の設定、土地保全対策などを行うようお願いいたします。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 市役所で陳情を受ける仮谷建設大臣ら
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