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【広報ふじ昭和49年】富士市は“みどり”に恵まれていますか?

 市民が日ごろ考えている“みどり”に対する関心、意識、要望などを調べるため「富士市のみどりに関する世論調査」を行いました。調査は「あなたとみどり」「あなたと公園」の2つに分け、それぞれの質問に答えていただきました。調査の対象は市内に住んでいる満20才以上の男女1,300人で、選挙人名簿から間隔を決めて無作為抽出しました。そこで、対象者に返信用封筒を添えて調査票を送りましたが、1,300通の調査票に対し、回答があったのは675通で、51.9パーセントの回収率でした。この調査結果がこのほどまとまりましたのであらましをお知らせいたします。なお調査結果は、今後の行政施策の中へ取り入れ、よりよい街づくりを進めてまいります。
 調査に当たり、ご協力ありがとうございました。

あなたとみどり

みどりに対する評価

■富士市は“みどり”に恵まれていますか。それとも恵まれていないと思いますか

 この質問は、市民がみどりをどのように評価しているか調べたものです。この結果、恵まれていると答えたのは16.1パーセント、恵まれていないは37.8パーセント、普通が43.3パーセントでした。
 このうち恵まれていると答えた人は、市の中心から離れた地区で、大淵地区が断然多く、次いで広見、須津、浮島、岩松地区などとなっています。逆に恵まれていないと答えた人は、市の中心地や、今泉などの工業地帯に多くありました。
- 図表あり -


■それでは“みどり”とは、どのようなものでしょうか

 この質問では、あらかじめ樹木(木の葉)、野原、山・林・森林など12項目を上げて選んでいただきました。
 このうち最も多かったのは街路樹で22.2パーセント、次いで樹木の15.7パーセント、山・林・森林の12.3パーセント、公園の樹木11パーセントなどです。街路樹と答えた人は、富士市がみどりに恵まれていないと答えた人に多く、恵まれていると答えた人の多くは、山・林・森林と答えています。このようなことから、みどりに対する感覚の差は地域によって異なっています。
- 図表あり -
みどりに対する増減意識

■あなたの住んでいる周囲は以前と比べて“みどり”はどうなっていますか

 65パーセントの人が減ってきていると答えています。この理由としては「建物が増えたため」「宅地造成のため」と答えた人が半数以上ありこれまで比較的みどりの多かった地域で開発行為が行われていることがわかります。また、「大気汚染(排気ガス)がひどくなったため」と答えた人も15パーセントありました。一方増えたと答えた人はわずか7.2パーセントです。しかし、「庭の木や草花が増えた」「街路樹が増えた」と答えていることから、行政と市民が一体となった緑化事業の成果が現われつつあると思われます。今後も行政と市民が協力しながら幅広い緑化運動を進めていくことが必要です。
- 写真あり -


みどりの保護策について

■“みどり”の保護や保存についてどのように考えていますか

 5項目の中からひとつ選んでいただきましたが個人所有の樹木でもみどりを守るという観点から切ることについて制限すべきだと答えた人が31.3パーセントありました。これに切ることなどについてはきびしく制限すべきだと答えた人を合せると43.6パーセントになります。
 一方全く自由だから制限すべきでないと答えた人は11.8パーセント、一概にいえないが42.4パーセントでした。したがって、みどりの保護や保存については、市民の意見を取り入れながら慎重に考えていかなけれはなりません。
- 写真あり -


みどりを増やす方法

■“みどり”を増やす方法として、どんなことに力を入れたらよいと思いますか

 みどりを増やす具体策としては、街路緑化に力を入れるが26.8パーセントで一番多く次いで各家庭に樹木や草花を植える運動をもっと進める18.8パーセント、市民の森を作る15パーセントなどです。このようなことから街路樹の植栽をもっと進める一方、緑と花の百科展など市民がみどりに接する機会をより多く作り、幅広い緑化運動を進めることが必要です。
- 図表あり -

あなたと公園

公園の利用と評価

■あなたは市内の公園を利用することがありますか

 公園を利用することがあると答えた人は30パーセントで70パーセントの人は利用していません。
 利用している人を地域別にみると人口密度の高い広見、吉原、今泉地区で多く、大淵、吉永、須津、浮島地区は利用率が低くなっています。また 男女別では大差ないが、年令別でみると20代と30代が多く利用しています。利用目的としては、子供と遊ぶためが55.9パーセント、休息のためが18.1パーセントなどです。
 公園を利用しない理由として、公園が近くにないからが62.9パーセントで、半数以上を占めていることから公園の絶対数が不足していることが伺えます。このほか、現在ある公園が子供の遊び場、ただの広場にすぎず、いこいの場として活用できないという意見もありました。なお、近くに公園がないから利用しないという事は、魅力のある公園がないという事にもつながると思われます。


■あなたは富士市にどのような公園ができたらよいと思いますか

 色々な公園を7つあげてその中からひとつ選んでいただきましたが、一番多かったのは、動植物もある総合公園で25.8パーセント。次いで丸火自然公園のような自然を生かした広い公園24.1パーセント、木陰が多くある公園20.5パーセントが目立っていました。ところが、遊具を中心とした公園が2パーセントと非常に低く、市民の多くは規模の小さいものより、スケールの大きい公園、特色ある公園づくりを望んでいることが考えられます。したがって、公園の新設や改園には、今後市民の意見を十分取り入れていくことが必要です。
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