【広報ふじ昭和49年】みんなで“自然”を守ろう
市は、富士・愛鷹山麓地域の乱開発を防止するため、今年4月、この地域におけるゴルフ場、別荘地などの大規模開発を一切認めない方針を打出しました。ところが、市の方針を無視して、現在ゴルフ場と分譲地の造成が無許可で行われており、このままでは富士・愛鷹山麓の自然が破壊され、災害の発生する危険もあります。市も業者も再三にわたって工事を中止するように申入れていますが、中止するどころか、強行しているような状態です。
市の方針を無視してゴルフ場などを建設
昭和47年10月ごろ、富士・愛鷹山麓地域にゴルフ場や造成を主体とする開発計画が相次いでいました。当時うわさになったものを含めるとゴルフ場は9か所で1,400ヘクタール、富士・愛鷹山麓地域全山林面積のおよそ14パーセントに当るぼう大な開発計画でした。
これでは、市民の共有財産である山麓地域の自然は破壊され、将来手のほどこしようもなくなってしまいます。このため市は、これらの大規模開発計画の審査を保留をして、この間に、山麓地域の自然環境保全と土地利用のあり方を解明するため、専門学者などによる学術調査を行いました。調査は1年間にわたって、地質や気象、植生、生物相などあらゆる面から行いました。
この結果、「大規模開発は、一切認めない方針で進むべき」との学術調査結果報告書が出されました。
市は、この報告書を元に、今年4月1日付けをもって「富士・愛鷹山麓地域の標高200メートル以上、概ね10ヘクタール以上の大規模開発を一切認めない」行政方針を公表しました。
このため、ほとんどの企業が開発計画を断念しました。しかし、南富士ゴルフクラブだけは、市の方針を無視して大淵丸火東地先で森林を伐採し、ブルドーザ−を入れてゴルフ・コースの造成を強行しています。
一方、愛贋山麓の桑崎地先においても北斗開発が県、市の行政指導に従わないで、宅地の造成工事を進めています。
開発を許すなと立ち上がった市民団体
工事を止めようとしない企業に対し、「乱開発を許すな…」と市民団体も立ち上がり、南富士ゴルフについては、さきごろ現地で抗議集会を開きました。市もあらゆる手段をもって建設中止を働きかけますので、市民みなさんも、富士・愛鷹山麓の自然を守るために、お力添をお願いします。
- 写真あり -
( 写真説明 ) ゴルフ場の造成を強行している南富士ゴルフ
( 写真説明 ) 県市の指導を無視して宅地の造成
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp