市民から要請があれば、いつでも出動できるように待機している救急隊は、現在、消防本署と富士分署に配置されている2台の救急車によって、救急活動を行なっています。
富士市が救急活動をはじめたのは41年からで、当時に比べ出動回数も3倍以上に増加しています。ちなみに42年からの出動回数を見てみると42年735回、43年969回、44年1,335回、45年1,629回、46年1,661回、47年1,818回、昨年は2,065回とついに2,000回を突破しました。
このように救急車の出動回数が増えたのは、自動車の増加や人口の増加などがあげられます。特に、ここ2〜3年は、急病人の搬送が多くなってきました。こうした傾向は全国の人口集中都市にみられ頭の痛い問題となっていますというのは、急病人の約半数が軽症者で、中には夜間、病院がなかなかみつからないとか、自動車がないのでタクシー代わりに利用する人が増えているためです。
救急隊の話しでは、急病で重態だからすぐ来てくれと要請があったので急行してみると、本人が歩いて家の中からでてきたり、ひどい時は外で待っていることもあるそうです。また、ここの病院はいやだから、〇〇病院へつれていってくれなどと言われることもあり、ほんとうに困っています。
みなさん、救急車は一刻をあらそう病人やケガ人を運ぶのが使命ですから、出動要請をする時には十分注意してくだい。
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( 図表説明 ) 月別救急出動状況(46年〜48年)( )内は急病による出動回数
- 写真あり -
( 写真説明 ) 要請があればいつでも出動